孤高の底辺。うんこ拭き(介護福祉士)おじさんの戯言ブログ💩:®️

“奴隷(介護職)”をクビになって、“社畜(葬祭屋)”になってまた介護職に復職したおっさんの随筆集✍️

介護保険の使い方②

僕「介護保険を運営して提供している側のことを「保険者」と言ってこれは「市町村および特別区」が担っています」

 

僕「国家事業っぽいから国や都道府県がやってそうなんだけど、介護保険における国の役割は、基本指針の策定、基準等の設定、財政支援、情報提供・助言・監督で、都道府県が介護保険事業支援計画の策定(3年を1期)、介護保険審査会の設置、事業者の指定・監督等エトセトラエトセトラ....」

 

僕「実際に運用しているのは市町村やらなのでまず最初の「申請」も市町村に対して行います。」

 

同僚「お役所の中の事はどーでもいいから使い方はよ」

 

僕「市町村に対して行うこの「申請」は「うちのお爺ちゃん、お婆ちゃんがもう介護が必要だからどうにかしてほしいんだけど」って市役所の窓口に行って言ったり、電話をしたりすればいいです。」

 

僕「それ(介護)専門の窓口も絶対あるはずです。介護に関する事で困ったらまず初めに行くべきなのが「地域包括支援センター」!ググれば絶対、地域ごとに出てくるし細かいやりとりや認定調査なんかもここが行います。」

 

同僚「介護に関する事で困ったら「地域包括支援センター」これは覚えておこう。」

 

僕「申請を行ってから、介護保健を使用する為の「認定」に必要なあれこれを「要介護認定調査」なんていいます。」

 

同僚「わかりやすい名前」

 

僕「市町村への申請を家族や本人に代行でできる人たちがいて、居宅介護支援事業所の介護支援専門員、地域包括支援センター介護保険施設などなどが代わりに行っても構いません。」

 

同僚「漢字と専門用語が多すぎてわからない」

 

僕「要介護認定に必要なものその①「主治医意見書」。行きつけのお医者さんに「この人は医学的にはこういう状態です。なので介護認定した方がいいんじゃない?」という書類を書いてもらうのと」

 

僕「申請を行うと市町村からやってくる刺客。「認定調査員」の調査、基本調査74項目、特記事項、等を受けてからコンピュータによる一次判定が下されます。」

 

同僚「知らない単語が多すぎる」

 

僕「一次判定の後に待っているのが「介護認定審査会(二次判定)」。ここで審査されて市町村に「認定」されると要支援1,2、要介護1〜5の要介護度が割り振られてその介護度に応じた介護保険料を使用した支援が受けられます」

 

同僚「介護認定審査会?なにそれ?ネルフ的なもの?」

 

僕「どちらかといえばゼーレ的なもの。それでいうと認定調査員は、加地さんかな?」

 

同僚「クソめんどくさいね」

 

僕「たしか申請してから認定されるまでの期間は1、2ヶ月くらいだった気がします。介護保険の財源は保険料が50%、公費が50%」

 

僕「手元の資料が最新のではないんだけど....第1号被保険者の高齢者様たちが年金から天引きされたりしてるのが22%、第2号被保険者(40〜64歳)までの人が控除でむしりとられるのが28%、国の負担が25%。都道府県と市町村がそれぞれ12.5%って割合で要介護高齢者様を、支えさせていただいております。」

 

同僚「実際に介護サービスを受けている神々(高齢者様)の負担を高いと見るか低いと見るか...サービスを受ける上の世代の数は多くてこれからもどんどん増え続ける、その金(保険料)を払う下の世代は数が少ないし、負担はどんどん重くなっていってる。。現状の40歳以上が納めてる額じゃ賄いきれないのは確実だから、個々の納める額を増やすか、さらに下の30代、20代からも徴収するようになるのか....」

 

僕「介護職が低賃金なのは、そもそも給料の大本である介護保険の財源がこんな感じだから。待遇改善を叫ぶ奴らも、じゃああなたの負担(保険料)増やすけどいいの?って言われたら首を縦に振るやつはなかなかいない」

 

同僚「処遇改善手当とかもあるけど大半は上の企業や上層部にピンハネされちゃうからどうしようもない」

 

僕「こういうのを「詰んでる」って言うんだよね。」

 

同僚「それでも、人権と尊厳と道理と倫理に則って要介護者さまを支えなきゃね!」

 

僕「もう誰が悪いってわけじゃなくて定まった破滅の未来に向かって進んでいるようにしか思えないんだけど、どうなるんだろうね?老人の老人による老人の為の国の結末が見たい。」

 

同僚「話し逸れてるよ」

 

僕「次は介護保険でできる事についてお話ししたいと思います」

介護保険の使い方①

同僚太くん「ボクえも〜ん」

 

ボクえもん「どーしたんだい同僚太くん?また看護師にいじめられたの?」

 

同僚太くん「違うよぉ〜 今年で115歳になるうちのお爺ちゃんが庭で転んで脚を骨折しちゃったんだ。今まですこぶる元気だったけどもう介護が必要みたいなんだ。」

 

ボクえもん「なるほど〜 そんな時はこれを使うといいよ」

 

同僚太くん「なになに?」

 

ボクえもん「てけててん!!毒薬ぅ〜」

 

同僚太くん「おいこら(怒)」

 

ボクえもん「あっごめんごめん間違えた。こっちこっち...」

 

同僚太くん「なになに??」

 

ボクえもん「てけててん!!銃ぅ〜」

 

同僚太くん「殺すぞ。」

 

僕「と、いうわけで今日はもしも自分や親族が要介護状態になった時に使える「介護保険」について説明するよ。ザックリとね」

 

同僚「初めからそうしろ」

 

僕「介護保険っていうのは日本の社会保障制度の一つで超超高齢社会のこの国で「介護を必要とする状態になっても安心して生活が送れるように介護を社会全体で支えること」を目的として平成12年の4月からスタートした制度なんだよ。」

 

同僚「なるほど」

 

僕「最新のデータではないけれど2015年12月現在の日本の高齢者の人口は約3,359万人。その中で介護や支援が必要な人の割合は約20%の619万人もいるんだ。」

 

同僚「多いと思うか少ないと思うかは人それぞれ。」

 

僕「知っての通り、この国の高齢者の定義は「65歳以上の人」のことで介護保健を使用できるのも基本的に65歳から。この介護保険を使用できる65歳以上の人たちのことを「第1号被保険者」と言います。」

 

同僚「介護保険を使用できるのが「基本的に」65歳以上と言ったのは一定の条件のもとでは65歳以下の人でも適用されるからで、その適用される条件には所謂「特定疾病」という16の病や症状があてはまるんだったね」

 

僕「実際のところ介護保険を使用されている第1号被保険者の割合は「後期高齢者」と定義されている75歳以上の人が8割以上なんだよ。」

 

同僚「歳をとればとるほど身体に不具合が出てくるのは当然だから、当たり前っちゃ当たり前だよね。」

 

僕「この介護保険を受ける為の条件には「申請」と「認定」の二つの段階が必要で歳をとって体が弱ってきたから自動的に使えるってわけではないところがポイントです」

 

僕「「申請」の仕方と「認定」までの流れをざっとまとめてみたいと思います」

 

 

 

 

 

 

 

戯言ブログの戯言語り①

僕「必ずしも長生きすることが幸福なことではないよね?」

 

同僚「....いきなり人類最大級のタブーに触れるのやめてくれる?」

 

僕「日本だけじゃなくて世界全体で人間の数は増えすぎてるし、個々の寿命もどんどん増大してる。もちろん健康長寿は素晴らしいことだし、貧困や飢餓や内戦や戦争やテロや災害なんかで幼い子たちがバタバタ無くなっている国や地域もまだたくさんある。」

 

同僚「NGOの方ですか?底辺ウンコ取り(介護)の癖にえらい偉そうなこと言うね。」

 

僕「この国に限って言えば、どこまで増えるかもわからない膨大な医療費や社会保障費、世代間格差に貧富の差、少子高齢化過ぎる社会をこのまま維持し続けていくのって不可能じゃない?」

 

同僚「だいたいその辺りはみんなやばいのわかりきってるけど日本人らしく、見て見ぬ振りして、先延ばしして臭い物に蓋。どこかのエリートや偉い人がどうにかしてくれるでしょ。きっと。」

 

僕「どこかのエリートや偉い人は俺らよりよっぽど、もう詰んでるのわかってるはずだからそんなことしないよ。古今東西、どんな社会でも富裕層や支配者層は自分たちのことしか考えないし滅ぼされるまでそれは変わらない。今の世の中じゃもう絶対に滅ぼされないし。」

 

同僚「ですよね。マリー・アントワネットはお菓子とハーゲンダッツずっと食べまくるんだろーね。勝ち組富裕層と永遠の労働者階級。現代のことを「新しい中世」なんて呼んでた社会学者もいたね。」

 

僕「身分制度ヒエラルキーがあった中世と違って今じゃ、収入やらなんやらの縛りや、人間のタイプ別の棲み分けがくっきりしすぎていて結婚したり、子供産んだりすることの出来る生殖階級とただただ自分の生活を支えることだけに必死な労働階級に分かれてる感じ。」

 

同僚「そう考えると中世というよりも蟻や蜂なんかの昆虫や、動物の社会みたいだよね。ただ、そう思うのってお前が本当のど底辺だからで、大半の人たちはまだそこまでは考えても思ってもないと思うよ。なんとか飢死にしないだけの生活は出来てるわけだし」

 

僕「たしかにやたらとミサイル撃ちまくってくるお隣の国やら、中東の紛争地帯、第三世界の貧困国に比べたらこの国で暮らしてられるってだけでこの上なく幸福なことなんだけど、それもいつまで続けられるのかな?社会問題山積みでお先真っ暗なこの国の50年後ってどうなってるんだろーね。」

 

同僚「お前、なにさま?」

 

僕「だから戯言(ざれごと)なんだってば」

 

僕「話を始めに戻すけど、人間ただただ長生きすることが幸せでは決してないよね。世の中みんなで「健康寿命延伸!」なんて謳ってはいるけど実際どの程度、実現できているのやら。」

 

同僚「ある程度の資産や、QOLやADLを維持したままで老後をお迎えになっている神様(老人)たちも大勢いらっしゃるけど、そうじゃない人たちもいるし、「その先」の事も俺たち(介護職)はよくよく知っている。」

 

僕「長寿を幸福と思うのはある意味当然のことではあるのだろうけど、その「生きている」って事を「バイタルサインが発生している状態を維持している事」だと捉える人はまぁいないだろうね」

 

同僚「実際には気管切開して管を挿入して、腹部に胃瘻を増設して栄養剤を流し込んで、拘縮して固まった身体にオムツを当ててベットの上で寝たきりになってる人たちもたくさんいる。数分おきに喀痰吸引を施して横になったままお風呂に浸からされて意識があるのか無いのかもわからない。」

 

僕「この仕事してて口にしていいことでは無いけれど、どうしても悲しいしグロテスクだと思ってしまう。」

 

同僚「それでも本人に生きる意志があるのなら、当然そこには生かす義務があるのだけどただ、家族が年金欲しさに延命している事例を俺たちは数限りなく見てきた。」

 

僕「今の老人達はたくさん年金貰ってる人もまだ多いし、医療費の負担も少なくて済むからね。言い方悪くても寝たきりにしてるだけでお金が入ってくる人も大勢いる」

 

同僚「病院はベッドに空きを作らなくてすむし、生かしておけば無限に医療費(儲け)が発生する。」

 

同僚「当事者以外はみんなwin-winだね」

 

僕「みんながそれを望んでこーゆー仕組みになってるのかな?」

 

同僚「きっとそんなことはないだろうね。いまベッドの上で寝たきりになってる80、90歳の神々のところにドラえもんからタイムマシンを借りてそれを伝えに言ったら「そんな風になってまで生きていたくない」っていう人だって中にはいるだろうし」

 

僕「重ねて言うけど戯言だけどね。」

 

僕「提案なんだけど、誰もが介護保険料を払う歳(40歳)になったら病院や施設を見学なり体験なりして、自分の老後について考えた方がいいと思うんだよね。そうすれば健康管理や維持にも少しは真剣になるだろうし、なんならある程度の年齢になる前に「自分は将来、尊厳死を望みます」っていう選択肢があったっていいと思うの。」

 

同僚「それってもう殆ど徴兵制に近いとおもうんだけどまぁ悪くない。ただ実際に、事前に尊厳死の選択をしたからって将来、認知症状が出てきたら意志の確認も出来なくなるし、自分がそういった状態(寝たきり)になったら気も変わるだろーけどね。」

 

僕「そもそも日本には安楽死や、尊厳死に関する法制度や議論なんてほぼ皆無だし。世界一の長寿国で、世界一の少子高齢社会なのにそこらへんに目を向けないのは流石というべきか...」

 

同僚「例えばいま現在、お医者さまが患者にもう終わりにしてくれって懇願されたとして、それに手を貸したらそれは殺人罪かよくて自殺幇助として罰せられます。」

 

僕「国やらアメリカの州によっては法的に尊厳死が認められているところもあるけれど日本では犯罪(殺人)だからね」

 

同僚「今のまま超格差社会で老後を迎えて、満足に生活も送れないし医療や介護を受けるのもままならないって人が増えてきたら尊厳死を望む人も増えそうだよね。」

 

僕「必要なのはブラックジャックよりDr.キリコってこと?」

 

同僚「身もふたもないけどね。」

 

同僚「このまま医療技術や生命科学が発展し続けたとして、人間が、金のある長命種と、金の無い短命種に分かれたりして笑笑」

 

僕「30年前ならただのSFの物語だけどこれからなら十分ありえるね」

 

同僚「みんながハッピーな世界ってどうやったら作れるんだろーね?」

 

僕「まぁ結局、戯言(ざれごと)っつーか戯言(たわごと)なんだけどね。」

 

 

 

 

 

 

fin.

 

 

看護師紛争

僕「また辞めたね」

 

同僚「辞めたね」

 

僕「三人目だね」

 

同僚「三人目だね」

 

僕「ここは本当に介護より看護が続かないよね。たかだか有料なのに。最初から正社員で、病院や特養に比べれば看護師のすることなんでバイタル測定と薬の管理、軟膏塗ったりパッチ薬貼るだけで、経鼻栄養や胃瘻の人も一人もいないし、点滴するようなこともないのに。それ以外の業務は全部、介護にふってるのに」

 

同僚「だね。容体悪化したら全部、病院に放り込むし勤務も日勤だけなのにね。好きなように勤務組めて有休だって取り放題なのに」

 

僕「病院の医師並みの地位と発言力もって俺らの2.5倍は給料いいのにね」

 

同僚「だね。神(看護師)と雑巾(介護士)の差だね」

 

僕「立ち上げの時からいたあのサイコパスの悪魔(看護師)がクビになって今いる常勤の看護師は一人だけだよね」

 

同僚「そうそう。あまりにも人間離れして酷すぎたそいつを解雇するための後釜で来たのが今でも常勤でいるけど、後から入って来た人たち、みんな気に入らないって言って叩きのめして辞めさせちゃってるもんね」

 

僕「人あたりきつすぎるもんね。少しでも気に入らなかったり意にそぐわなければ怒鳴り散らして吊るし上げる...ある意味すごく看護師らしい人格してるけど」

 

同僚「ケアマネさんや入居相談員さんにも接しかた酷すぎるもんね。特にケアマネには露骨に嫌いだなキモいだの言ってボロクソに言ってるもんね」

 

僕「それでも看護師だからクビにできないんだよね。貴重な人材(笑笑)だし常勤一人きりだからね」

 

同僚「他の人来ても業務覚える前に潰して追い出してるから替えが居ないしね」

 

僕「もう長いことこの業界にいるから世間の常識や「普通」ってものがなんなのかわかんなくなっちゃったけど「あれはない」ってみんな言ってるし引いてるよね」

 

同僚「36歳で独身の♀やけどどうしたらあんなに人格が捻じ曲がるのか不思議だよね」

 

僕「看護師だからじゃない?」

 

同僚「身も蓋もないね」

 

僕「全部が全部ああでは無いしなかにはいい人もいるんだけどね」

 

同僚「あまりにも、滅多に応募もこない採用した看護師がみんなすぐ辞めるから施設長が管理能力問われて施設長降格されるかもしれないんだってね」

 

僕「施設長、もっと上のクラスの犬(社長のお気に入りの上級職)のお気に入りだからそれは無いと思うけど...」

 

同僚「本人(看護師)はまったくきづいていないけど上層部のお歴々がそろそろ潰しにかかる準備してるんだってさ」

 

僕「うわぁ...自業自得感ぱない」

 

僕「で、その後の看護師は?」

 

同僚「いないって」

 

僕「はっ?」

 

同僚「だからいないって。あまりにもうちの施設、悪名が轟きすぎてて募集かけても誰もこないんだって」

 

僕「よくあるやつぅ〜」

 

同僚「つうかさっきから"同僚"って表記されてる俺だって実在しないからね」

 

僕「対話形式にすると話がわかりやすいんだよね。空想の友達的な?www」

 

同僚「いちおう言っとくけどお前の年だとそれは"空想の友達"じゃなくて"精神疾患の症状"だからね」

 

僕「てへぺろ☆」

 

同僚「まともな看護師さんきてくれないかなぁ」

 

僕「「まともな」看護師なんて存在するの?www」

 

同僚「お前は看護師嫌いすぎるもんね。てか、リハビリとか周辺の業種みんな大嫌いだもんね。てか女性が嫌い?以前に人間が嫌い?」

 

僕「嫌いというか苦手。特に女性は関わって嫌な目にしか会ったことがないから割と忌避してしまう」

 

同僚「母親が死ぬほどトラウマだしね」

 

僕「典型的なアダルトチルドレンってやつです。自覚はある。それでももういい歳だし、むかしよりは上手くやれてると思うよ」

 

同僚「主観ってあてにならないよね」

 

僕「ですよね。前の職場で「介護向いてないから辞めたほうがいい」って言われたしね」

 

同僚「なのに国家資格(笑)とったんだよね」

 

僕「生きる為だよ。生きていたくもないけど。最近はよく惨めさと絶望と怒りに喰われそうになるけど」

 

同僚「まぁそう言わないで」

 

僕「人間関係や働く環境ってすごく大切。誰もが自分にあった職場を見つけられますように」

 

同僚「ざっくりしたまとめやね」

 

僕「そろそろお腹が空いたからね」

 

 

 

fin.

 

 

 

 

 

 

 

 

到達者の孤高

カメラテスト 済

マイクテスト 済

ライティング 済

 

CM明けまで5.4.3.2.1....スタッ!

 

インタビュアー(以下:イ)「こんばんわ!介護職員が本気で逝ってほしい利y..敬愛する人生の大先輩であらせられる御利用者様を招いてお話しを伺うこのコーナー、前回、驚異の閲覧者数0人を成し遂げたこの企画、今回は「放尿界のジャンヌ・ダルク」こと特別養護老人ホーム◻︎◻︎の、[特秘事項]さんにお越しいただきました。」

 

イ「本日はよろしくお願いいたします」

 

[特秘事項](以下:T)「こちらこそ」

 

イ「Tさんは入居されている施設内で職員の眼を盗んではいたるところで放尿を繰り返しているとお聞きしましたが本当ですか?」

 

T「事実です。放尿だけでなく放便もします」

 

イ「たしか、入居されている施設では過度の暴力や不潔行為、他のご利用さまに迷惑をかける行為は退所の要件にふくまれているはずですが問題はないのですか?」

 

T「そうなんですか?私は入所した時から何度も何度も勢力的に放尿、放便に励んでいますがそういった話しは聞いたことがありません」

 

T「どんなに問題のある利用者であろうと我々はお客様。つまり神様です。それにそういった行為(放尿/放便)で困るのは現場の職員や、不快感を被る周りの利用者たちです。退所の決定権を持ち、居室が埋まっていて金が振り込まれていさえすればあとはどうでもいい上層部や経営陣からすればどうでもいい話なので退所させられる心配は0と言っていいでしょう」

 

イ「そうですね。退所させて施設に空きが出来るリスクに比べれば現場が被るキツさなんて関係ないですもんね」

 

T「その通りです」

 

イ「なぜ放尿を繰り返されているのでしょうか?」

 

T「理由ですか?理由なんてありません。ただ「排泄したい」この人間の根源的な欲求にしたがっているだけであってなにも不思議なことではありません。むしろ、我々利用者の排泄パターンや不穏状態を察する職員の危機管理能力の甘さが招いている結果なので罰せられるのは彼らのほうです」

 

イ「なるほど。施設では終日の見守りや定時のトイレ誘導、リハビリパンツを使用するなどの対策をされているそうなのですがその点は?」

 

T「どんなに対策を立てようと現在の圧倒的人出不足の介護業界において付きっきりで見守りを行うことは現実的に不可能と言っても過言ではありません。リハビリパンツを履こうが、脱衣するか引きちぎる、中身のポリマーは食べるといった簡単な対抗措置で我々は自由に放尿を行うことが出来ます」

 

イ「なぜトイレにいって行わないのですか?」

 

T「愚問ですね。そもそも排泄はトイレで行うという人類共通の既成概念も我々は、失業/失認によってすでに失っています。「ここは、私の縄張りだぞっ」というマーキング的な意図も含みます。「排泄は便器に」ではなくて「世界の全てが便器」というより高次元の視点に立つことが私の座す高みに登る秘訣です。」

 

イ「私は裾野で満足しています。だからいまも、ソファの下はビッチャビチャなんですね。ズボン履いてないし」

 

T「手持ちの着衣はすべて汚染して洗濯中です。家族に連絡をとっても返信が無いので替えのズボンが用意できません」

 

イ「放尿/方便のやりがいというのはどういったところなんですか?」

 

T「自分の居室内での放尿は素人です。誰にでも出来るし芸術性がありません。みんなが集まっているフロア内で食事中に、他の利用者の居室に入りこんでした時には、つまりマーキングしたのだからそこはもう私の縄張りです。圧倒的な征服感に酔いしれました。駆けつけた職員のあの絶望的な表情は何よりも快感です。施設長がこれから入所予定の人を案内している時にその目の前でぶちかました時はそれまでにない達成感を味わいました。」

 

イ「見ず知らずの人が突然、自分の部屋に入ってきてズボンを下ろして脱糞していく。やられたほうからしたらその恐怖や不快感は筆舌に尽くしがたいと思いますがその点は?」

 

T「それは全て職員の責任です」

 

イ「職員は対策を立てることはできるでしょうか?」

 

T「もし仮に脱衣等の行為の抑制のために手にミトンを着ける、リハビリパンツではなくてオムツを使用するといった対策を立てようものなら、それは身体拘束にあたるしADLの低下を招きかねません。神聖にして高潔な介護の理念に反する行いなので実行するのは難しいと言わざるをえません。人類最強の存在である我ら「動ける認知症」を止めることは現代の日本では不可能と言っていいでしょう。」

 

イ「うわぁ...」

 

T「我々は心置きなく創作活動(放尿)を続けることが出来ます。...では早速..」

 

イ「!?..ちょっ!!なにしてるんですかっ!えっ..そこで??そこの付き添いの介護の人っっ...うわあああっ」

 

 

放送事故発生

このテープは持ち出し禁止とする

 

 

 

fin.

 

 

開拓者の哲学

カメラテスト 済

マイクテスト 済

ライティング 済

 

本番5秒前...4.3.2.1..キュー

 

 

インタビュアー(以下:イ) 「こんばんわ。今夜は「転倒界のウサイン・ボルト」こと◯◯老人ホームの[削除済]さんにお越しいただきました。」

 

イ「こんばんわ」

 

削除済(以下:S) 「こんばんわ」

 

イ「さて、Sさんは施設内で多くの職員の見守り、巡視の眼があるにも関わらず二日間で3回も転倒事故を起こすという快挙をなしとげられましたね?」

 

S「はい。僕自身にとっても新記録を達成することが出来ました。」

 

イ「現在、日本の転倒界を最前線で牽引するSさんにトップアスリートとしての哲学、これからの転倒についてお話ししていたただこうと思います。」

 

S「よろしくお願いします」

 

イ「よろしくお願いします」

 

イ「前日の夕方に居室内で一回、翌日にまた居室内でひっくり返り病院に搬送される。戻って来たその日の夜の夜間帯にまた転倒。1回めの転倒のあとにベッドの周りにはセンサーマットが設置されましたがそれを押しのける。さらに職員からの再三のトイレ等の移動時にはナースコールを使用すること等の注意を頑なに拒絶し二日間で連続三回の転倒の偉業を成し遂げられました。こられの高いモチベーションは何処から湧いてくるのですか?」

 

S「まず大切なのは職員の話しなんて絶対に聞かない!という堅い決意が必要です。どんなにADLが低下していようと熱発していようと杖の使用、介助は拒否して自力で動きます。」

 

イ「なるほど。」

 

S「時間帯や曜日、職員の配置などを日頃からよく観察して巡視、赤外線センサー、センサーマットなどの障害をかい潜り、よりクリエイティブかつアバンギャルドに転倒すること、これが私の務めだと考えています。」

 

イ「あっ!だから今着ているパジャマも血だらけなんですね!」

 

S「はい。介護タクシーを降りてからスタジオに入るまでにもう二回転倒しました。まだまだ工夫できるところがあったと反省しています。」

 

イ「転倒に対するストイックなその姿勢。流石ですね」

 

S「恐れ入ります。付き添いの介護職員はもう事故報告書二枚の提出が確定しています。我々がこうして転倒することによって時間外の余計な業務の発生、病院への搬送や救急車の使用による、労働力や社会資源の浪費、施設の職員のモチベーションの低下や精神的負担の増大を成し遂げることが我々、転倒者(テントリスト)の務めだと思っています。」

 

イ「なるほど。転倒するのに最適な環境とはどういったときですか?」

 

S「いつだって転倒チャンスは転がっています。そういったチャンスを逃さないこと。常に転倒する為に最善を尽くす。それが開拓者(パイオニア)の心がけるべき姿勢ではないでしょうか?」

 

S「例えば土日祝日などの職員が比較的少ない曜日。モーニングケアやナイトケア時などの忙しい時間帯、人員配置の少ない夜間帯などを狙って転倒すれば職員らにより確実にダメージを与えることが出来ます。また糞尿や血液に対する抵抗がまだ強い新入職員が介助に当たっている時にはズボンとパンツを下ろして脱糞しながら、タンスの角などに頭を打ちつけて血を撒き散らすなどのテクニックも必要です。新入職員に自信を失わせ、離職に追い込むことによって職員をさらに手薄にし将来の転倒に繋げるといった努力も欠かせません。」

 

イ「ひとつひとつの行動に意味があるということですね。そこまでやられたら流石に職員も対策を立ててくると思うのですがその点は?」

 

S「転倒防止の柵や車いすの使用、「ちょっと待ってて」などの声掛けも当然、フィジカルロックやスピーチロックに当たり、我々利用者の人権の侵害であり、高齢者虐待防止法に定められている身体的虐待に当たると判断することが出来ます。つまり拒絶できます。」

 

イ「なるほど。ご家族は?」

 

S「親族は元々無関心、または何か起きてからの施設や職員に対しての損害賠償などの旨味があるため何も言って来ません。臭い物に蓋をして知らん顔が常です。」

 

イ「Sさんのご家族は、施設に入居させてから一度も顔を見せに来ていませんもんね。」

 

S「その通りです。そういった点も日々の介護抵抗や転倒へのモチベーションに昇華させることが出来ます」

 

イ「つまり職員に為すすべは無いと?」

 

S「そう捉えていただいても問題ありません。」

 

イ「ありがとうございました。本日は「転倒界のウサイン・ボルト」こと[削除済]さんにお話を伺いました!」

 

S「ありがとうございました。」

 

イ「次回は「放尿界のジャンヌ・ダルク」こと[特秘事項]さんにお越しいただきます」

 

 

エンドロールまで5.4.3.2.1....スタジオ暗転 場面転換 ◯◯中継地点に切り替え

 

 

 

fin.

 

 

 

 

 

 

 

夏の新作映画公開☆(2017)

「LOGAN/老眼」

〜老女が(ヘルパーに)刻んだ最後の爪跡〜

 

「ちょっと今から介護やめてくる」

〜すべての"介護する人"が共感して辞めた〜

 

「24年目の告白-私が誤薬しました-」

〜すべての職員が、この男に狂わされる。〜

 

「ヘルパーズ・オブ・ヘルニアン 介護で絶息」

 〜熱中症の夏がやってくる〜

 

「老女と野獣(字幕/吹替)」

 〜なぜ節子は野獣を◯したのか〜

 

「君の盗食をとめたい」

〜ラスト、きっとこのタイトルに嘔吐する〜

 

アルツハイマーマン:ホーム脱走」

〜事案発生〜

 

ワイルド・スピード 車いすBREAK」

〜限界突破〜

 

 

 

水曜日 レディースデイ

木曜日 メンズデイ

前売券(割増)好評発売中!

 

嘘です。