孤高の底辺。うんこ拭き(介護福祉士)おじさんの戯言ブログ💩:®️

“奴隷(介護職)”をクビになって、“社畜(葬祭屋)”になってまた介護職に復職したおっさんの随筆集✍️

流星、宇宙(そら)を貫いて、

僕「とんでもねぇビックビジネスを思いついてしまった!」

 

同僚「ほーん。どんなん?」

 

僕「名付けて....!!」

 

同僚「名付けて....??」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕「宇宙介護!!!」

 

同僚「馬鹿なの?」

 

僕「いやいやいやいや!なに言ってんの?超名案だよ!!あらゆる分野に革命が起きるよ?」

 

同僚「......具体的にどんな?」

 

僕「地上に溢れかえっている要介護老人たちを宇宙に打ち上げるんさ!始めに、衛星軌道上に宇宙老人ホームステーションを建造するんさ。設備が整ったらそこにロケットに搭載して要介護老人たちをばんばん打ち上げる!そんでもって宇宙介護士たちに宇宙の無重力状態の中で宇宙介護されるんさ!正にゼロ・グラビティ介護!!ひーはー」

 

同僚「なるほど。確かに介護の重労働の原因の1つはトランス(移乗)や移動、リハビリなどによる要介護者自身のウェイトに依るところが大きい」

 

僕「無重力下の宇宙では要介護者、ひいては自分自身の体重や転倒のリスクをかなり抑えることが出来る!!」

 

同僚「身体にかかる加重を減らせれば腰痛やヘルニアのリスクも減らすことが出来る....」

 

僕「常に無重力下の状態の中では「利用者様の安全管理」の名目で例えばベルトを着用させたり、繋ぎ紐を用いてどこかしらに固定したとしても不自然ではない..!」

 

同僚「一度、打ち上げてしまえば莫大なコストをかけて地上に帰還させようという家族もなかなか居ないだろうからベットの空きも塞ぐことが出来る!!....まさしく「生きたまま昇天」!」

 

僕「そのキャッチフレーズ貰っとくわ」

 

同僚「しかも無重力下での人間の身体の老化スピードは地上の数倍から数十倍!当然年齢が上がるにつれて比例していくから打ち上げられた老人たちはあっという間に老い衰えていく!」

 

僕「介護期間の大幅な短縮は即ち、介護保険の圧倒的削減!!」

 

同僚「圧倒的...圧倒的さくげん!!」

 

僕「そんでもって最後は宇宙介護→宇宙葬の流れで遺体は大気圏内に放出。流れ星となって突入する際に燃え尽きて消滅します」

 

同僚「パパママが子供に言い聞かせていた「おじいちゃん/おばあちゃんはお星様になったんだよ」をここまで文字通りに再現できるなんて..!!」

 

僕「死後の葬式費用もほぼ0、いらない遺品も一緒に廃棄すれば勝手に燃え尽きて消滅してくれる。最後は大宇宙と一体化するという最高の人生の終わらせ方。」

 

同僚「圧倒的...圧倒的、一体感!!!」

 

僕「「227号室の◯◯さんは狭い施設の廊下ではなくて最後はお空を徘徊して逝ったのよ」なんて会話が交わされる日も近い。」

 

同僚「....なんてロマンチックなの(うっとり)」

 

僕「老人を一掃した地上では介護に関わるあらゆる問題が解決。経済は競争力を取り戻し日本は世界のトップに帰り咲く。」

 

同僚「こいつぁ安倍政権も黙っちゃいねぇ!!」

 

僕「宇宙開発による技術の進歩と雇用の拡大。経済発展、莫大な数の老人の対応に介護問題の解決」

 

同僚「たったこれだけのことで日本が抱えている問題が一挙に解決だと....」

 

僕「やらない手は無い!」

 

同僚「....待って..これってそのまんまガ◯ダムの宇宙世紀の始まりじゃない?」

 

同僚「宇宙老人ホームステーションがジジぃオン公国を名乗って地球に宣戦布告してくるんじゃない?」

 

僕「車椅子に乗って「白い白髪」や、「赤い剥製」を名乗る老人たちや「足なんてただの飾りですわ」とかいう糖尿病患者や、「ソロ夜勤の悪夢」と呼ばれる重度の認知症との戦いが始まるね。」

 

同僚「ダメじゃん。占領されてコロニー(宇宙老人ホーム)地球に落とされたら終わりじゃん」

 

僕「地球は汎用人型決戦兵器で防衛するから大丈夫。幾重にも張り巡らされた装甲(オムツとパット)で鉄壁の守りを誇るんだよ。」

 

同僚「なんの話ししてたっけ?」

 

僕「ちょっと、NASAイーロン・マスクに売り込んでくるね!」

 

 

 

 

 

 

fin.

 

戯言ブログの戯言語り②

閲覧注意

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕「あの事件からもう一年経ったんだってね」

 

同僚「あの事件?なに?去年の今頃は....!「君の名は。」大ブレイク?」

 

僕「三葉ちゃんめっちゃ可愛い。DVD買おっかな」

 

同僚「相模原の事件だよね。19人が亡くなった国内史上最悪の虐殺事件」

 

僕「それな。亡くなった方の数だけで言えば「地下鉄サリン事件」よりも多くて戦後最悪なんだって」

 

同僚「戦後最悪の大量殺戮犯は俺たち(介護職)のお仲間やってことやね」

 

僕「ただでさえ評判もイメージも最悪なこの職業(介護)の印象がまた一段と悪くなった事件やったね」

 

同僚「新聞やニュースでもまた取り上げられてるし「共生社会」なんてキーワードもよく耳にするようになったね」

 

僕「弱者を狙った狂人の凶行ってなことになってるけど、犯人は生粋のサイコパスってわけじゃなくてこの業界(介護)に入ってからどんどんおかしくなっていったって周りの人達の証言もあるんだってね」

 

同僚「ヤク中だったって報道されてるけど元々は教員志望の好青年だったとかいう話も聞いたり聞かなかったり....」

 

僕「事件の起きた施設は所謂、「自傷/他害の恐れがあったり老人介護で言うなら要介護5レベルの最重度の障がい者の人たち」をメインに入所させている地域の重要拠点だったんだって」

 

同僚「当時、そこのHPを閲覧してみたけど高い志と美しい思想を掲げるなんの特徴もないHPやったよ」

 

僕「厳しい面構えのいかにも「思想家」って感じの施設長のおばさんの崇高な演説が載っけてあったね。話題になったらすぐに削除されてたけど、求人に載ってた夜勤の職員の募集要項の賃金が施設のある神奈川県の最低賃金ピッタリだったんだって」

 

同僚「どう考えても鬼のようにキツイであろうこの施設の夜勤の賃金が法定の最低賃金と同額って勤めている職員の待遇がどんなものだったかなんとなく想像できるね」

 

僕「戯言(ざれごと)だけど、老人介護も障害者福祉も待遇や給料に大差はない。劣悪な環境で低賃金重労働で長いこと勤めていると人間、どこかオカシクなってくる」

 

同僚「アタマか、カラダか、ココロか、もしくは全部か。少しずつ狂って腐っていくのが自分でも自覚できるんだよね。やってる人間しかわからないだろうけど」

 

僕「この事件の犯人を擁護する気は一片もないけれど結局、なに1つ改善されないまま事件から1年たったけど、色々考えてみたほうがいいことがあるような気がしないでもない」

 

同僚「一片もって...まぁなにがどうでもそう書かざるをえないよねー」

 

僕「共生社会を目指すのもいいし、弱者様の権利や待遇改善を叫ぶのも必要なことだけどそれを直接、支援して支える連中(俺ら)の待遇や環境だってどうにかしてもらわないと実現できないと思うよ?」

 

同僚「びっくりするほど我田引水理論やね。」

 

僕「戯言(ざれごと)だからね」

 

同僚「事実、誰にでもできる底辺職の介護や福祉って、実際は誰もやりたがらない底辺職だからね」

 

僕「国を挙げて貶められて蔑まれてるからね。政府は失業者やら、犯罪者の更生のため、ホームレスから日本語の話せない外国人までとにかく有象無象をなんでもかんでも介護に放り込んで尻拭きさせようとしてる」

 

同僚「そして実際にそうしている」

 

僕「とにもかくにも経済、経済、経済、経済再生を国是にしてる現政権が福祉事業や社会保障に目を向ける事はほぼ皆無。2020年の東京オリンピックまではいまのまんまを維持して、オリンピックが終わってからなにかしら考える可能性があるかもしれないという噂があるような気がしないでもない。」

 

同僚「つまり改善はされないという事だね」

 

僕「「量の確保より質の確保」を謳って資格の要件を厳しくしたり求人を絞ったりしてもいるみたいだけどそもそも、薄給重労働人間関係最悪環境劣悪評判最低の部分が少しも改善されないから人なんて集まるわけもない。」

 

同僚「現状、この業界にいる人って福祉や介護保険を食い物にする強欲な成金供と、もう他にどうしようもなくて堕ちるところまで堕ちてきた世の中のはみ出し者みたいな奴らと、介護や福祉を「聖なる仕事。素晴らしい宗教」と狂信してる捻じ曲がった意識高い系ばかりだからね。」

 

同僚「あっ、なんか皆殺しにしたほうがいい気がしてきた!」

 

僕「話は逸れるけど、よく言う「障害者や要介護老人なんか皆殺しにすればいい」系の人たち。上の犯人もその口なんやろうけど、実際のところ戦時中にナチスドイツが行なった所謂「ホロコースト」。ユダヤ人の大量虐殺や障害者の排除。実際に「処理」された人数は600万〜1,000万人といわれているけれど、そこら中に強制収容所を作って国家事業として輸送計画を行なって殺しに殺して殺し尽くしてその結果。」

 

僕「現代(2017)の日本の高齢者の人口は3,000万を超えていて、これからもっともっとどんどん増えて近い将来4,000万人に届くことが確定しています。」

 

僕「ナチスよろしくアウシュビッツを建造したとして、推定されている当時の人数のさらに三倍も四倍も殺し尽くすなんて予算的にも労働力的にもほぼ物理的に不可能です」

 

同僚「なにかもう戦争でも起こしたほうが手っ取り早いレベルやね。」

 

僕「「強制収容所」作るよりも「共生社会」作ったほうが合理的だし安上がりだってこと。安上がりにしろそのお金どこからもってくるかは不明やけどね」

 

同僚「環境を良くするにしても待遇を改善するにしても結局、最後に行き着くところは「金」」。

 

僕「技術が進歩して海底資源の採掘でもできるようになれば望みはないでもないけどいつになるのやら。」

 

同僚「空から救世主でも降りてくればいいのにねwww」

 

僕「お先真っ暗なのに変わり無しやな。まぁ結局、戯言(たわごと)なんだけどねー」

 

 

 

 

 

 

fin.

介護保険の使い方②

僕「介護保険を運営して提供している側のことを「保険者」と言ってこれは「市町村および特別区」が担っています」

 

僕「国家事業っぽいから国や都道府県がやってそうなんだけど、介護保険における国の役割は、基本指針の策定、基準等の設定、財政支援、情報提供・助言・監督で、都道府県が介護保険事業支援計画の策定(3年を1期)、介護保険審査会の設置、事業者の指定・監督等エトセトラエトセトラ....」

 

僕「実際に運用しているのは市町村やらなのでまず最初の「申請」も市町村に対して行います。」

 

同僚「お役所の中の事はどーでもいいから使い方はよ」

 

僕「市町村に対して行うこの「申請」は「うちのお爺ちゃん、お婆ちゃんがもう介護が必要だからどうにかしてほしいんだけど」って市役所の窓口に行って言ったり、電話をしたりすればいいです。」

 

僕「それ(介護)専門の窓口も絶対あるはずです。介護に関する事で困ったらまず初めに行くべきなのが「地域包括支援センター」!ググれば絶対、地域ごとに出てくるし細かいやりとりや認定調査なんかもここが行います。」

 

同僚「介護に関する事で困ったら「地域包括支援センター」これは覚えておこう。」

 

僕「申請を行ってから、介護保健を使用する為の「認定」に必要なあれこれを「要介護認定調査」なんていいます。」

 

同僚「わかりやすい名前」

 

僕「市町村への申請を家族や本人に代行でできる人たちがいて、居宅介護支援事業所の介護支援専門員、地域包括支援センター介護保険施設などなどが代わりに行っても構いません。」

 

同僚「漢字と専門用語が多すぎてわからない」

 

僕「要介護認定に必要なものその①「主治医意見書」。行きつけのお医者さんに「この人は医学的にはこういう状態です。なので介護認定した方がいいんじゃない?」という書類を書いてもらうのと」

 

僕「申請を行うと市町村からやってくる刺客。「認定調査員」の調査、基本調査74項目、特記事項、等を受けてからコンピュータによる一次判定が下されます。」

 

同僚「知らない単語が多すぎる」

 

僕「一次判定の後に待っているのが「介護認定審査会(二次判定)」。ここで審査されて市町村に「認定」されると要支援1,2、要介護1〜5の要介護度が割り振られてその介護度に応じた介護保険料を使用した支援が受けられます」

 

同僚「介護認定審査会?なにそれ?ネルフ的なもの?」

 

僕「どちらかといえばゼーレ的なもの。それでいうと認定調査員は、加地さんかな?」

 

同僚「クソめんどくさいね」

 

僕「たしか申請してから認定されるまでの期間は1、2ヶ月くらいだった気がします。介護保険の財源は保険料が50%、公費が50%」

 

僕「手元の資料が最新のではないんだけど....第1号被保険者の高齢者様たちが年金から天引きされたりしてるのが22%、第2号被保険者(40〜64歳)までの人が控除でむしりとられるのが28%、国の負担が25%。都道府県と市町村がそれぞれ12.5%って割合で要介護高齢者様を、支えさせていただいております。」

 

同僚「実際に介護サービスを受けている神々(高齢者様)の負担を高いと見るか低いと見るか...サービスを受ける上の世代の数は多くてこれからもどんどん増え続ける、その金(保険料)を払う下の世代は数が少ないし、負担はどんどん重くなっていってる。。現状の40歳以上が納めてる額じゃ賄いきれないのは確実だから、個々の納める額を増やすか、さらに下の30代、20代からも徴収するようになるのか....」

 

僕「介護職が低賃金なのは、そもそも給料の大本である介護保険の財源がこんな感じだから。待遇改善を叫ぶ奴らも、じゃああなたの負担(保険料)増やすけどいいの?って言われたら首を縦に振るやつはなかなかいない」

 

同僚「処遇改善手当とかもあるけど大半は上の企業や上層部にピンハネされちゃうからどうしようもない」

 

僕「こういうのを「詰んでる」って言うんだよね。」

 

同僚「それでも、人権と尊厳と道理と倫理に則って要介護者さまを支えなきゃね!」

 

僕「もう誰が悪いってわけじゃなくて定まった破滅の未来に向かって進んでいるようにしか思えないんだけど、どうなるんだろうね?老人の老人による老人の為の国の結末が見たい。」

 

同僚「話し逸れてるよ」

 

僕「次は介護保険でできる事についてお話ししたいと思います」

介護保険の使い方①

同僚太くん「ボクえも〜ん」

 

ボクえもん「どーしたんだい同僚太くん?また看護師にいじめられたの?」

 

同僚太くん「違うよぉ〜 今年で115歳になるうちのお爺ちゃんが庭で転んで脚を骨折しちゃったんだ。今まですこぶる元気だったけどもう介護が必要みたいなんだ。」

 

ボクえもん「なるほど〜 そんな時はこれを使うといいよ」

 

同僚太くん「なになに?」

 

ボクえもん「てけててん!!毒薬ぅ〜」

 

同僚太くん「おいこら(怒)」

 

ボクえもん「あっごめんごめん間違えた。こっちこっち...」

 

同僚太くん「なになに??」

 

ボクえもん「てけててん!!銃ぅ〜」

 

同僚太くん「殺すぞ。」

 

僕「と、いうわけで今日はもしも自分や親族が要介護状態になった時に使える「介護保険」について説明するよ。ザックリとね」

 

同僚「初めからそうしろ」

 

僕「介護保険っていうのは日本の社会保障制度の一つで超超高齢社会のこの国で「介護を必要とする状態になっても安心して生活が送れるように介護を社会全体で支えること」を目的として平成12年の4月からスタートした制度なんだよ。」

 

同僚「なるほど」

 

僕「最新のデータではないけれど2015年12月現在の日本の高齢者の人口は約3,359万人。その中で介護や支援が必要な人の割合は約20%の619万人もいるんだ。」

 

同僚「多いと思うか少ないと思うかは人それぞれ。」

 

僕「知っての通り、この国の高齢者の定義は「65歳以上の人」のことで介護保健を使用できるのも基本的に65歳から。この介護保険を使用できる65歳以上の人たちのことを「第1号被保険者」と言います。」

 

同僚「介護保険を使用できるのが「基本的に」65歳以上と言ったのは一定の条件のもとでは65歳以下の人でも適用されるからで、その適用される条件には所謂「特定疾病」という16の病や症状があてはまるんだったね」

 

僕「実際のところ介護保険を使用されている第1号被保険者の割合は「後期高齢者」と定義されている75歳以上の人が8割以上なんだよ。」

 

同僚「歳をとればとるほど身体に不具合が出てくるのは当然だから、当たり前っちゃ当たり前だよね。」

 

僕「この介護保険を受ける為の条件には「申請」と「認定」の二つの段階が必要で歳をとって体が弱ってきたから自動的に使えるってわけではないところがポイントです」

 

僕「「申請」の仕方と「認定」までの流れをざっとまとめてみたいと思います」

 

 

 

 

 

 

 

戯言ブログの戯言語り①

僕「必ずしも長生きすることが幸福なことではないよね?」

 

同僚「....いきなり人類最大級のタブーに触れるのやめてくれる?」

 

僕「日本だけじゃなくて世界全体で人間の数は増えすぎてるし、個々の寿命もどんどん増大してる。もちろん健康長寿は素晴らしいことだし、貧困や飢餓や内戦や戦争やテロや災害なんかで幼い子たちがバタバタ無くなっている国や地域もまだたくさんある。」

 

同僚「NGOの方ですか?底辺ウンコ取り(介護)の癖にえらい偉そうなこと言うね。」

 

僕「この国に限って言えば、どこまで増えるかもわからない膨大な医療費や社会保障費、世代間格差に貧富の差、少子高齢化過ぎる社会をこのまま維持し続けていくのって不可能じゃない?」

 

同僚「だいたいその辺りはみんなやばいのわかりきってるけど日本人らしく、見て見ぬ振りして、先延ばしして臭い物に蓋。どこかのエリートや偉い人がどうにかしてくれるでしょ。きっと。」

 

僕「どこかのエリートや偉い人は俺らよりよっぽど、もう詰んでるのわかってるはずだからそんなことしないよ。古今東西、どんな社会でも富裕層や支配者層は自分たちのことしか考えないし滅ぼされるまでそれは変わらない。今の世の中じゃもう絶対に滅ぼされないし。」

 

同僚「ですよね。マリー・アントワネットはお菓子とハーゲンダッツずっと食べまくるんだろーね。勝ち組富裕層と永遠の労働者階級。現代のことを「新しい中世」なんて呼んでた社会学者もいたね。」

 

僕「身分制度ヒエラルキーがあった中世と違って今じゃ、収入やらなんやらの縛りや、人間のタイプ別の棲み分けがくっきりしすぎていて結婚したり、子供産んだりすることの出来る生殖階級とただただ自分の生活を支えることだけに必死な労働階級に分かれてる感じ。」

 

同僚「そう考えると中世というよりも蟻や蜂なんかの昆虫や、動物の社会みたいだよね。ただ、そう思うのってお前が本当のど底辺だからで、大半の人たちはまだそこまでは考えても思ってもないと思うよ。なんとか飢死にしないだけの生活は出来てるわけだし」

 

僕「たしかにやたらとミサイル撃ちまくってくるお隣の国やら、中東の紛争地帯、第三世界の貧困国に比べたらこの国で暮らしてられるってだけでこの上なく幸福なことなんだけど、それもいつまで続けられるのかな?社会問題山積みでお先真っ暗なこの国の50年後ってどうなってるんだろーね。」

 

同僚「お前、なにさま?」

 

僕「だから戯言(ざれごと)なんだってば」

 

僕「話を始めに戻すけど、人間ただただ長生きすることが幸せでは決してないよね。世の中みんなで「健康寿命延伸!」なんて謳ってはいるけど実際どの程度、実現できているのやら。」

 

同僚「ある程度の資産や、QOLやADLを維持したままで老後をお迎えになっている神様(老人)たちも大勢いらっしゃるけど、そうじゃない人たちもいるし、「その先」の事も俺たち(介護職)はよくよく知っている。」

 

僕「長寿を幸福と思うのはある意味当然のことではあるのだろうけど、その「生きている」って事を「バイタルサインが発生している状態を維持している事」だと捉える人はまぁいないだろうね」

 

同僚「実際には気管切開して管を挿入して、腹部に胃瘻を増設して栄養剤を流し込んで、拘縮して固まった身体にオムツを当ててベットの上で寝たきりになってる人たちもたくさんいる。数分おきに喀痰吸引を施して横になったままお風呂に浸からされて意識があるのか無いのかもわからない。」

 

僕「この仕事してて口にしていいことでは無いけれど、どうしても悲しいしグロテスクだと思ってしまう。」

 

同僚「それでも本人に生きる意志があるのなら、当然そこには生かす義務があるのだけどただ、家族が年金欲しさに延命している事例を俺たちは数限りなく見てきた。」

 

僕「今の老人達はたくさん年金貰ってる人もまだ多いし、医療費の負担も少なくて済むからね。言い方悪くても寝たきりにしてるだけでお金が入ってくる人も大勢いる」

 

同僚「病院はベッドに空きを作らなくてすむし、生かしておけば無限に医療費(儲け)が発生する。」

 

同僚「当事者以外はみんなwin-winだね」

 

僕「みんながそれを望んでこーゆー仕組みになってるのかな?」

 

同僚「きっとそんなことはないだろうね。いまベッドの上で寝たきりになってる80、90歳の神々のところにドラえもんからタイムマシンを借りてそれを伝えに言ったら「そんな風になってまで生きていたくない」っていう人だって中にはいるだろうし」

 

僕「重ねて言うけど戯言だけどね。」

 

僕「提案なんだけど、誰もが介護保険料を払う歳(40歳)になったら病院や施設を見学なり体験なりして、自分の老後について考えた方がいいと思うんだよね。そうすれば健康管理や維持にも少しは真剣になるだろうし、なんならある程度の年齢になる前に「自分は将来、尊厳死を望みます」っていう選択肢があったっていいと思うの。」

 

同僚「それってもう殆ど徴兵制に近いとおもうんだけどまぁ悪くない。ただ実際に、事前に尊厳死の選択をしたからって将来、認知症状が出てきたら意志の確認も出来なくなるし、自分がそういった状態(寝たきり)になったら気も変わるだろーけどね。」

 

僕「そもそも日本には安楽死や、尊厳死に関する法制度や議論なんてほぼ皆無だし。世界一の長寿国で、世界一の少子高齢社会なのにそこらへんに目を向けないのは流石というべきか...」

 

同僚「例えばいま現在、お医者さまが患者にもう終わりにしてくれって懇願されたとして、それに手を貸したらそれは殺人罪かよくて自殺幇助として罰せられます。」

 

僕「国やらアメリカの州によっては法的に尊厳死が認められているところもあるけれど日本では犯罪(殺人)だからね」

 

同僚「今のまま超格差社会で老後を迎えて、満足に生活も送れないし医療や介護を受けるのもままならないって人が増えてきたら尊厳死を望む人も増えそうだよね。」

 

僕「必要なのはブラックジャックよりDr.キリコってこと?」

 

同僚「身もふたもないけどね。」

 

同僚「このまま医療技術や生命科学が発展し続けたとして、人間が、金のある長命種と、金の無い短命種に分かれたりして笑笑」

 

僕「30年前ならただのSFの物語だけどこれからなら十分ありえるね」

 

同僚「みんながハッピーな世界ってどうやったら作れるんだろーね?」

 

僕「まぁ結局、戯言(ざれごと)っつーか戯言(たわごと)なんだけどね。」

 

 

 

 

 

 

fin.

 

 

看護師紛争

僕「また辞めたね」

 

同僚「辞めたね」

 

僕「三人目だね」

 

同僚「三人目だね」

 

僕「ここは本当に介護より看護が続かないよね。たかだか有料なのに。最初から正社員で、病院や特養に比べれば看護師のすることなんでバイタル測定と薬の管理、軟膏塗ったりパッチ薬貼るだけで、経鼻栄養や胃瘻の人も一人もいないし、点滴するようなこともないのに。それ以外の業務は全部、介護にふってるのに」

 

同僚「だね。容体悪化したら全部、病院に放り込むし勤務も日勤だけなのにね。好きなように勤務組めて有休だって取り放題なのに」

 

僕「病院の医師並みの地位と発言力もって俺らの2.5倍は給料いいのにね」

 

同僚「だね。神(看護師)と雑巾(介護士)の差だね」

 

僕「立ち上げの時からいたあのサイコパスの悪魔(看護師)がクビになって今いる常勤の看護師は一人だけだよね」

 

同僚「そうそう。あまりにも人間離れして酷すぎたそいつを解雇するための後釜で来たのが今でも常勤でいるけど、後から入って来た人たち、みんな気に入らないって言って叩きのめして辞めさせちゃってるもんね」

 

僕「人あたりきつすぎるもんね。少しでも気に入らなかったり意にそぐわなければ怒鳴り散らして吊るし上げる...ある意味すごく看護師らしい人格してるけど」

 

同僚「ケアマネさんや入居相談員さんにも接しかた酷すぎるもんね。特にケアマネには露骨に嫌いだなキモいだの言ってボロクソに言ってるもんね」

 

僕「それでも看護師だからクビにできないんだよね。貴重な人材(笑笑)だし常勤一人きりだからね」

 

同僚「他の人来ても業務覚える前に潰して追い出してるから替えが居ないしね」

 

僕「もう長いことこの業界にいるから世間の常識や「普通」ってものがなんなのかわかんなくなっちゃったけど「あれはない」ってみんな言ってるし引いてるよね」

 

同僚「36歳で独身の♀やけどどうしたらあんなに人格が捻じ曲がるのか不思議だよね」

 

僕「看護師だからじゃない?」

 

同僚「身も蓋もないね」

 

僕「全部が全部ああでは無いしなかにはいい人もいるんだけどね」

 

同僚「あまりにも、滅多に応募もこない採用した看護師がみんなすぐ辞めるから施設長が管理能力問われて施設長降格されるかもしれないんだってね」

 

僕「施設長、もっと上のクラスの犬(社長のお気に入りの上級職)のお気に入りだからそれは無いと思うけど...」

 

同僚「本人(看護師)はまったくきづいていないけど上層部のお歴々がそろそろ潰しにかかる準備してるんだってさ」

 

僕「うわぁ...自業自得感ぱない」

 

僕「で、その後の看護師は?」

 

同僚「いないって」

 

僕「はっ?」

 

同僚「だからいないって。あまりにもうちの施設、悪名が轟きすぎてて募集かけても誰もこないんだって」

 

僕「よくあるやつぅ〜」

 

同僚「つうかさっきから"同僚"って表記されてる俺だって実在しないからね」

 

僕「対話形式にすると話がわかりやすいんだよね。空想の友達的な?www」

 

同僚「いちおう言っとくけどお前の年だとそれは"空想の友達"じゃなくて"精神疾患の症状"だからね」

 

僕「てへぺろ☆」

 

同僚「まともな看護師さんきてくれないかなぁ」

 

僕「「まともな」看護師なんて存在するの?www」

 

同僚「お前は看護師嫌いすぎるもんね。てか、リハビリとか周辺の業種みんな大嫌いだもんね。てか女性が嫌い?以前に人間が嫌い?」

 

僕「嫌いというか苦手。特に女性は関わって嫌な目にしか会ったことがないから割と忌避してしまう」

 

同僚「母親が死ぬほどトラウマだしね」

 

僕「典型的なアダルトチルドレンってやつです。自覚はある。それでももういい歳だし、むかしよりは上手くやれてると思うよ」

 

同僚「主観ってあてにならないよね」

 

僕「ですよね。前の職場で「介護向いてないから辞めたほうがいい」って言われたしね」

 

同僚「なのに国家資格(笑)とったんだよね」

 

僕「生きる為だよ。生きていたくもないけど。最近はよく惨めさと絶望と怒りに喰われそうになるけど」

 

同僚「まぁそう言わないで」

 

僕「人間関係や働く環境ってすごく大切。誰もが自分にあった職場を見つけられますように」

 

同僚「ざっくりしたまとめやね」

 

僕「そろそろお腹が空いたからね」

 

 

 

fin.

 

 

 

 

 

 

 

 

到達者の孤高

カメラテスト 済

マイクテスト 済

ライティング 済

 

CM明けまで5.4.3.2.1....スタッ!

 

インタビュアー(以下:イ)「こんばんわ!介護職員が本気で逝ってほしい利y..敬愛する人生の大先輩であらせられる御利用者様を招いてお話しを伺うこのコーナー、前回、驚異の閲覧者数0人を成し遂げたこの企画、今回は「放尿界のジャンヌ・ダルク」こと特別養護老人ホーム◻︎◻︎の、[特秘事項]さんにお越しいただきました。」

 

イ「本日はよろしくお願いいたします」

 

[特秘事項](以下:T)「こちらこそ」

 

イ「Tさんは入居されている施設内で職員の眼を盗んではいたるところで放尿を繰り返しているとお聞きしましたが本当ですか?」

 

T「事実です。放尿だけでなく放便もします」

 

イ「たしか、入居されている施設では過度の暴力や不潔行為、他のご利用さまに迷惑をかける行為は退所の要件にふくまれているはずですが問題はないのですか?」

 

T「そうなんですか?私は入所した時から何度も何度も勢力的に放尿、放便に励んでいますがそういった話しは聞いたことがありません」

 

T「どんなに問題のある利用者であろうと我々はお客様。つまり神様です。それにそういった行為(放尿/放便)で困るのは現場の職員や、不快感を被る周りの利用者たちです。退所の決定権を持ち、居室が埋まっていて金が振り込まれていさえすればあとはどうでもいい上層部や経営陣からすればどうでもいい話なので退所させられる心配は0と言っていいでしょう」

 

イ「そうですね。退所させて施設に空きが出来るリスクに比べれば現場が被るキツさなんて関係ないですもんね」

 

T「その通りです」

 

イ「なぜ放尿を繰り返されているのでしょうか?」

 

T「理由ですか?理由なんてありません。ただ「排泄したい」この人間の根源的な欲求にしたがっているだけであってなにも不思議なことではありません。むしろ、我々利用者の排泄パターンや不穏状態を察する職員の危機管理能力の甘さが招いている結果なので罰せられるのは彼らのほうです」

 

イ「なるほど。施設では終日の見守りや定時のトイレ誘導、リハビリパンツを使用するなどの対策をされているそうなのですがその点は?」

 

T「どんなに対策を立てようと現在の圧倒的人出不足の介護業界において付きっきりで見守りを行うことは現実的に不可能と言っても過言ではありません。リハビリパンツを履こうが、脱衣するか引きちぎる、中身のポリマーは食べるといった簡単な対抗措置で我々は自由に放尿を行うことが出来ます」

 

イ「なぜトイレにいって行わないのですか?」

 

T「愚問ですね。そもそも排泄はトイレで行うという人類共通の既成概念も我々は、失業/失認によってすでに失っています。「ここは、私の縄張りだぞっ」というマーキング的な意図も含みます。「排泄は便器に」ではなくて「世界の全てが便器」というより高次元の視点に立つことが私の座す高みに登る秘訣です。」

 

イ「私は裾野で満足しています。だからいまも、ソファの下はビッチャビチャなんですね。ズボン履いてないし」

 

T「手持ちの着衣はすべて汚染して洗濯中です。家族に連絡をとっても返信が無いので替えのズボンが用意できません」

 

イ「放尿/方便のやりがいというのはどういったところなんですか?」

 

T「自分の居室内での放尿は素人です。誰にでも出来るし芸術性がありません。みんなが集まっているフロア内で食事中に、他の利用者の居室に入りこんでした時には、つまりマーキングしたのだからそこはもう私の縄張りです。圧倒的な征服感に酔いしれました。駆けつけた職員のあの絶望的な表情は何よりも快感です。施設長がこれから入所予定の人を案内している時にその目の前でぶちかました時はそれまでにない達成感を味わいました。」

 

イ「見ず知らずの人が突然、自分の部屋に入ってきてズボンを下ろして脱糞していく。やられたほうからしたらその恐怖や不快感は筆舌に尽くしがたいと思いますがその点は?」

 

T「それは全て職員の責任です」

 

イ「職員は対策を立てることはできるでしょうか?」

 

T「もし仮に脱衣等の行為の抑制のために手にミトンを着ける、リハビリパンツではなくてオムツを使用するといった対策を立てようものなら、それは身体拘束にあたるしADLの低下を招きかねません。神聖にして高潔な介護の理念に反する行いなので実行するのは難しいと言わざるをえません。人類最強の存在である我ら「動ける認知症」を止めることは現代の日本では不可能と言っていいでしょう。」

 

イ「うわぁ...」

 

T「我々は心置きなく創作活動(放尿)を続けることが出来ます。...では早速..」

 

イ「!?..ちょっ!!なにしてるんですかっ!えっ..そこで??そこの付き添いの介護の人っっ...うわあああっ」

 

 

放送事故発生

このテープは持ち出し禁止とする

 

 

 

fin.