一つ前の記事でも書きましたが、介護業界の中である意味メインの資格「介護福祉士」になる為にもそれなりに手間と時間とお金がかかることがわかってもらえたかと思います。
かかるお金には大分差がありますが専門学校や大学ルートなら数百万、転職者ルートで初任者から始めたとしても最低3年と数十万円はかかります。
後者の方で働きながら取るのはすごく大変です。
休みの日に講座に通い、安い給料の中から資格の費用を捻出し、いざ国家資格にこぎ着けば地方の人は遠くから試験会場目指して大集合、交通費やホテル代もかかるし当然その間は仕事を休まないといけません。
ピンキリですが優しい職場なら資格や受験費用を出してくれたり資格の講座に通いやすいようにシフトを組んでくれたりもしてもらえますが、そういう所はあまりありません。
なぜなら現場は人手不足だから。たとえ資格のためだといっても、法定の必要最低限の従業員数を下回ってるところが多いこの業界で現場に穴を開けるのは並大抵じゃありません。
そんな苦労を重ねて晴れて取得した「介護福祉士」!!
きっとすごい権限や高いお給料が約束されるのか...!?といえばそんなことは全くありません。
そもそも介護福祉士というのは所謂「名称独占」の資格。国から「名乗ってもいいですよ」と許可を貰えたというだけで、一定の知識や技能の証明ではありますが、持ってなければ介護できないってわけではまったくありません。手当もせいぜい1,2万円つくだけのところが大半です。
実際、現場には無資格の優秀な職員さんも、資格持ちの無能も大勢います。そんでもってそのどちらも待遇に大差はありません。
医師や看護師のような「業務独占」の資格とは悲しいですが格がまるっきり違います