介護業界に携わる資格はたくさんあります。
①.②であげた初任者研修や介護福祉士。介護職員のことをケアワーカーなんてよぶので「CW」なんて略されたりもします
それ以外にもリハビリ関連...作業療法士(OT)や理学療法士(PT)、言語聴覚士(ST)に視能訓練士(ORT)に看護師(NS)に医師に相談員にケアマネに管理栄養士に...ありとあらゆる専門職が集まってそれぞれの専門知識を結集し要介護者に対して最善最良のケアを提供する。
この素晴らしすぎる仕組みが日本の介護業界の基本。所謂「チームケア」というわけです。
熱い情熱と高い志を持った専門職の人たちが協力しあって体の不自由な人や要介護のおじいちゃんおばあちゃんのケアを一生懸命やっている!!
...のが理想なんですが実際そうでもありません
上にあげた専門職の中で一つだけ仲間はずれがあります。どれでしょう?
そう!介護職です!
介護以外の他の業種はみんな専門教育と専門の資格を持ってやっている人たちですが介護は違います。
正確にいうと、必ずしも資格が必要でない業種なので素人もいるってことです。
しかも介護職って自分で何かを決めたり判断したりすることが許されていません。
乱暴な言い方ですが「ケアプラン」という入力されたプログラムに従ってプログラム通りに動くロボットであることが要求されます。
その「ケアプラン」ってやつは基本的に介護職の中の上位の資格であるケアマネージャーというのが作るのですが、それには当然、医師や看護師、リハビリや利用者様本人やご家族の方の意見や要望が必要です。
出来上がった「ケアプラン」に沿って365日24時間の「介護」を行うのは基本的に介護職なので(他の業種が協力して行うことも多々ありますが)やり方や手順を、決めるのは基本的に他業種ということになります。
働いている人なら誰もが思い当たることがあると思いますが他業種同士が連携するのってすごく大変です。
それぞれ考え方や視点が異なります。優先順位や力関係も影響してきます。
そして介護業界の場合、それぞれがやたらとプライド高いのでめちゃくちゃ仲が悪いです。それぞれの立場からみた他業種のやり方一つ、職員の有能無能好き嫌い。
その玉石混交の中で介護職は最下層に位置しています。専門知識や単語が飛び交う中で実際に実働するのが素人。他の業種のみなさんはさぞゆるせないことでしょう。
見下してバカにされてもしょうがないのかもしれません。
でも日勤だけのリハビリさんたちや、高給取りの看護師様たちと違って365日24時間総動員で超薄給の人員不足で働いている我々、介護職だって大変なんです。
何にもわからないのに人手不足を言い訳にロクな教育もされずに現場に放り込まれてあれこれ指示されても出来るわけない!!...なんて始めたばかりのころは思ったりもしました。