孤高の底辺。うんこ拭き(介護福祉士)おじさんの戯言ブログ💩:®️

“奴隷(介護職)”をクビになって、“社畜(葬祭屋)”になってまた介護職に復職したおっさんの随筆集✍️

12000年の歩み “黎明”

.....いまから、だいたい12000年くらい前、アフリカのサバンナあたりにちょっと賢いお猿さんたちが住んでいました。

 

類人猿ではなくて人類という種に分類される「ホモ・サピエンス」と呼ばれる動物が住んでいました。

 

自分で自分たちのことを「賢い霊長類」なんて名乗る程度には知能が発達した動物だったようです。

またはただ傲慢なだけか。

 

彼らは他の人類種、ホモ・エレクタスやらホモ・ギガンティウスやらネアンデルタール人やらクロマニヨン人やらをひたすら殺しまくりながらアフリカから地球上のありとあらゆるところに広がっていきました。

暑いところも寒いところも高いところも低いところも

 

彼らが他の人類種より優れていたのは腕力でも体の大きさでも体力でもありません。ホモ・サピエンスより脳の容量の大きな連中はたくさんいました。

だけど彼らには彼らにしかない大きな特徴が1つありました。それは、、

 

 

「妄想を共有する」

 

 

という地球の全生物の歴史の中で彼らしか持たなかった特別な力です。

妄想を共有できるから同じ概念を共有し、妄想を共有できるから同じルールを信奉し、妄想を共有できるから「群れ」以上の「社会」と呼ばれる集団を作ることができました。

 

彼らは、最初は果物や木の実をとったり貝や魚を食べたり大きな獲物を協力して狩ったりして暮らしていました。

 

この時代のことを「狩猟採集時代」と呼びます。何千年も何万年もかけて彼らはどんどん増えてどんどん広がっていきました。

彼らの辿り着いた土地からは彼らが辿り着いた時から大型の動物はどんどん滅んでいきました。

狩り尽くされていきました。

食い尽くされていきました。

 

北はアラスカ、東はアジア、南北アメリカに大海の果てのオーストラリアまで彼らの辿り着いた土地の動物は悉く滅ぼされていきました。

生態系は書き換えられました。

 

そんな時代が6万年くらい続いてから新しい文化が生まれました。

今まで食べ物を求めて広い土地を彷徨い続けていた彼らは1つの場所に留まって農業を始めたのです。

 

「定住」と「農耕」の始まりです

 

現代人からすれば信じられないかもしれませんが人間から切っても切り離せない「ストレス」なるものが発生したのはこの頃からだと言われているそうです。

 

それまでは「所有」も「階層」もほぼなかった彼らの世界に、定住と農耕のための役割分担、上下関係が生まれました。

 

狩猟採集の為に移動し続けているとどうにもできなった人口の増加も起こります。だって妊婦と乳飲み子連れて移動とか狩りとか無理だったんだもの。

 

人間や家畜が集まってまとまって暮らすことでまた厄介な問題も出てきました。「伝染病」です。

 化石やら生活跡の研究から農業しだす前の狩猟採集時代の方が彼らの健康状態も体格もだいぶ良かったようです

 

人間が増えすぎる前の方が自然の恵みだけでも満ち足りた生活が送れていたようです。