介護の仕事をしていると色々な状態や症状の人に出会います
その中でも「認知症」と呼ばれるものについて詳しく書いていきたいと思います
昔は、「痴呆」、「呆け」なんて呼ばれていましたが何年前だかに名称が変わって「認知症」に統一されました
確かに「痴呆」も「呆け」も印象悪いですもんね
人格障害→パーソナリティ障害
デキ婚→さずかり婚
インポテンツ→ED
名前を変えて印象をマイルドにするのは常套手段です
デブはぽっちゃりに、日本に駐留している米軍への上納金は「思いやり予算」なんてステキなお名前になっています
中身は変わらなくてもあら不思議!
名前を変えるとなんとなく柔らかくて深刻な印象が薄まります
要は名前は変わってても「認知症」=「痴呆」だということをまず覚えておいてください!
一口に「認知症」と言っても実は、その状態や症状は千差万別です
手元の資料を殆ど人に譲ってしまったのでうろ覚えですが所謂「認知症状」を引き起こしたり勘違いされたりする病は70種類近くあるそうです
ですが認知症の約6割は「アルツハイマー型認知症」という病態のことを指します
65歳以上で発症するものは単に認知症。64歳以下で発症する認知症を「若年性認知症」と分けて分類していますがどちらもただ、年齢で区切っているだけで頭の中で進行している症状にはなんにも違いはありません
ちなみに今(2017/4月現在)の医学では治療法はありません。
症状を緩和するクスリはいくつかありますし(そのうち詳しく書きます)、バリデーションやらユマニチュードやら回想法だの治療だか進行を遅らせるのに有効だと言われている方法論もいくつか思い浮かびますが、根本的に「治す」方法はまだ発見されていません
人間の努力と進歩は無限大だと思いたいのですが著者は正直、この厄介な「認知症」を「治す」ことは不可能なのではないかと考えております
理由はこれから詳しく書きますが....