僕「また辞めたね」
同僚「辞めたね」
僕「三人目だね」
同僚「三人目だね」
僕「ここは本当に介護より看護が続かないよね。たかだか有料なのに。最初から正社員で、病院や特養に比べれば看護師のすることなんでバイタル測定と薬の管理、軟膏塗ったりパッチ薬貼るだけで、経鼻栄養や胃瘻の人も一人もいないし、点滴するようなこともないのに。それ以外の業務は全部、介護にふってるのに」
同僚「だね。容体悪化したら全部、病院に放り込むし勤務も日勤だけなのにね。好きなように勤務組めて有休だって取り放題なのに」
僕「病院の医師並みの地位と発言力もって俺らの2.5倍は給料いいのにね」
同僚「だね。神(看護師)と雑巾(介護士)の差だね」
僕「立ち上げの時からいたあのサイコパスの悪魔(看護師)がクビになって今いる常勤の看護師は一人だけだよね」
同僚「そうそう。あまりにも人間離れして酷すぎたそいつを解雇するための後釜で来たのが今でも常勤でいるけど、後から入って来た人たち、みんな気に入らないって言って叩きのめして辞めさせちゃってるもんね」
僕「人あたりきつすぎるもんね。少しでも気に入らなかったり意にそぐわなければ怒鳴り散らして吊るし上げる...ある意味すごく看護師らしい人格してるけど」
同僚「ケアマネさんや入居相談員さんにも接しかた酷すぎるもんね。特にケアマネには露骨に嫌いだなキモいだの言ってボロクソに言ってるもんね」
僕「それでも看護師だからクビにできないんだよね。貴重な人材(笑笑)だし常勤一人きりだからね」
同僚「他の人来ても業務覚える前に潰して追い出してるから替えが居ないしね」
僕「もう長いことこの業界にいるから世間の常識や「普通」ってものがなんなのかわかんなくなっちゃったけど「あれはない」ってみんな言ってるし引いてるよね」
同僚「36歳で独身の♀やけどどうしたらあんなに人格が捻じ曲がるのか不思議だよね」
僕「看護師だからじゃない?」
同僚「身も蓋もないね」
僕「全部が全部ああでは無いしなかにはいい人もいるんだけどね」
同僚「あまりにも、滅多に応募もこない採用した看護師がみんなすぐ辞めるから施設長が管理能力問われて施設長降格されるかもしれないんだってね」
僕「施設長、もっと上のクラスの犬(社長のお気に入りの上級職)のお気に入りだからそれは無いと思うけど...」
同僚「本人(看護師)はまったくきづいていないけど上層部のお歴々がそろそろ潰しにかかる準備してるんだってさ」
僕「うわぁ...自業自得感ぱない」
僕「で、その後の看護師は?」
同僚「いないって」
僕「はっ?」
同僚「だからいないって。あまりにもうちの施設、悪名が轟きすぎてて募集かけても誰もこないんだって」
僕「よくあるやつぅ〜」
同僚「つうかさっきから"同僚"って表記されてる俺だって実在しないからね」
僕「対話形式にすると話がわかりやすいんだよね。空想の友達的な?www」
同僚「いちおう言っとくけどお前の年だとそれは"空想の友達"じゃなくて"精神疾患の症状"だからね」
僕「てへぺろ☆」
同僚「まともな看護師さんきてくれないかなぁ」
僕「「まともな」看護師なんて存在するの?www」
同僚「お前は看護師嫌いすぎるもんね。てか、リハビリとか周辺の業種みんな大嫌いだもんね。てか女性が嫌い?以前に人間が嫌い?」
僕「嫌いというか苦手。特に女性は関わって嫌な目にしか会ったことがないから割と忌避してしまう」
同僚「母親が死ぬほどトラウマだしね」
僕「典型的なアダルトチルドレンってやつです。自覚はある。それでももういい歳だし、むかしよりは上手くやれてると思うよ」
同僚「主観ってあてにならないよね」
僕「ですよね。前の職場で「介護向いてないから辞めたほうがいい」って言われたしね」
同僚「なのに国家資格(笑)とったんだよね」
僕「生きる為だよ。生きていたくもないけど。最近はよく惨めさと絶望と怒りに喰われそうになるけど」
同僚「まぁそう言わないで」
僕「人間関係や働く環境ってすごく大切。誰もが自分にあった職場を見つけられますように」
同僚「ざっくりしたまとめやね」
僕「そろそろお腹が空いたからね」
fin.