孤高の底辺。うんこ拭き(介護福祉士)おじさんの戯言ブログ💩:®️

“奴隷(介護職)”をクビになって、“社畜(葬祭屋)”になってまた介護職に復職したおっさんの随筆集✍️

大気圏外と溝の底

僕「なにやらおかしなものが届いたよ」

 

同僚「なになに?」

 

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僕「業界紙てきなもの?特に注文したりしたおぼえはないんやけどね」

 

僕「なにかしら参考になるかしらと思って読んで見たよ」

 

同僚「どんなことが書いてあったの?」

 

僕「一億総活躍社会においての介護福祉士のどーのこーの、EPA(経済連携協定)に基づく外国人介護職の受け入れについて、これからの地域包括ケアについてのうんたらかんたら、現状がやばいことについて、専門職としての...エトセトラエトセトラ」

 

同僚「ほーん」

 

僕「お国の理想の計画についてと偉いおじさんおばさんや、経営者のアツイ想いと意識高いお話し。まぁいつものやつやね」

 

同僚「つまり、アゾリウスが発行してオルゾフが記事載っけた、ゴルガリの下っ端(俺ら)に向けた啓発書的な?」

 

僕「その例え、めちゃくちゃ適切なんだけど絶対に誰にも理解されないことは保証するよ」

 

同僚「因みに、俺たちのお客様はグルールとオブゼダートだよね」

 

僕「その通りやね」

 

同僚「昨日も土日の人のいない時に1人でジジババの誘導してたら戸を閉めた音がうるさかったって頭のおかしな片麻痺おじさんが事務所まで文句つけに来たよ」

 

僕「よくある。あの人、自分の居室のドアにいろいろ張り紙してて、両隣の車椅子の利用者さんが部屋から出るときの音にも怒鳴り散らしてるもんね」

 

同僚「外の世界では「狂人のたわ言」で済むことでも施設の中じゃ「お客様からのクレーム(神の御言葉)」やからね。精神疾患の老人の妄言や認知症患者のBPSDもどんどん酷くなってるしね」

 

僕「治療やリハビリ目的の医療施設や病院じゃなくて、民間企業の老人ホームやからある意味仕方なくはあるんだけどね。現場の「ゲンジツ」と送られて来た情報誌(と、記載されている)に載っていいる「リソー」のギャップに頭がくらくらするよ」

 

同僚「施設に老人達を棄てていった家族は何言っても通じないし、一切協力もしてくれないしね。たまに来て好き放題クレームつけて満足して帰ってく。」

 

僕「消費量多くて金かかるからオムツ交換減らせって言って来た奴らもいたしね(実話)」

 

同僚「人というかもう獣に近い要介護5の爺様の娘だかで、案の定職業は看護師だったね」

 

僕「マジデアイツラダイスキダワァ」

 

同僚「介護福祉分野や、社会保障の改善と整備は夢と希望を謳った一億総活躍社会実現の為の「新・三本の矢」の三本目やったはずなんだけど......」

 

僕「希望を生み出す強い経済。夢をつむぐ子育て支援。安心につながる社会保障...」

 

同僚「わー、本当に夢と希望謳ってる。」

 

僕「介護職の男性は10万円、女性は8万円低いという他産業との賃金格差を埋めるために1万円くれるんだってさ!」

 

同僚「わー、「きみは、みんなより給料が10万円少ないから1万円あげるね。だから頑張って。あとはやりがいでカバーしてね!」これで求人増加間違いなしだね。」

 

僕「ぶっちゃけ、介護報酬から給与払うの限界やから介護保険料の徴収年齢を現行の40歳から20歳に引き下げるしかないのではないだろうか。とか書いてあったよ。」

 

同僚「俺たちからしたら確かにありがたいけど、ただでさえ貧乏でお金のない若者達からさらに高齢者様の為に搾り取るとか酷すぎる」

 

僕「将来的には自分たちの問題でもあるんだからしょーがないんだよ!払ったぶんはきっとかえってくるはずだよ。きっとたぶんおよそ....」

 

同僚「もう若者でない俺らが言うのもなんやけど日本の若者はもっと自分たちの将来のこと考えていろいろ怒った方がいいと思うな。いつまでも老人の老人による老人の為の国のままだと将来ボロボロだよ。」

 

僕「ソシャゲして非正規でも友達と遊べて見える範囲が平穏でセッ◯スできさえすればあとどーでもいいじゃ身の破滅やんね」

 

同僚「たいして友達もいないし、周囲も平穏でもないし3つめには完全に縁のない俺らが言うんだから間違いないな!」

 

僕「物事を決める力や金を持ってる奴らと自分たちの見えている世界はまるで違うし、意識は大気圏つきぬけるほど高いやつらは自分の足元はまるで見えていない」

 

同僚「意識高い系の意識がみんな他界しますように。」

 

僕「そこまでは言わないけどね」

 

 

 

fin.