孤高の底辺。うんこ拭き(介護福祉士)おじさんの戯言ブログ💩:®️

“奴隷(介護職)”をクビになって、“社畜(葬祭屋)”になってまた介護職に復職したおっさんの随筆集✍️

“Conspiracy”

「私は殺人を認めない。人間は獣よりましな存在で無くてはならない。」

エルキュール・ポアロ

 

利用者A「やだやだやだやだっっ!ここから出せえええええっっ!!病院に連れていけええええっっ!もう死んだ方がマシだぁあああアアっ!!殺して!殺してっ!もう殺してくれええええっ!!」

 

同僚「いるよね。この手の利用者。」

 

僕「自殺念慮が凄くて手に負えないタイプだね。昼夜を問わずナースコール連打しまくって、どうしようもないことをひたすら要求してくるタイプ。」

 

同僚「大抵、家族からも見捨てられてて面会に来るような人もいない。不安と不満と怒りを全部、介護職にぶつけてくるタイプの神さま。」

 

利用者A「死にたい死にたい死にたい死に死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい。もお死にたいよおおおおおォォッ」

 

僕「聴いてるこっちが病んでくる。「心に寄り添って話しを傾聴して...」どーのこーのって、現場じゃない奴らや世間は綺麗事ほざくけど通常業務回せない程の人手不足でそんなことしてる暇無いっつーのに。」

 

同僚「おクスリで抑えられるなら、そうしとけばいいと個人的には思うけどよく処方される漢方薬の「抑肝散(よくかんさん)」とかもこれ意味あんの?って感じだしね。安定剤を内服させるのも「ドラッグロック」、つまり「薬による抑制」に当たるから高齢者虐待防止法で定められている「拘束」に当てはまるって解釈して渋る事業者や管理者や家族も多いからね。」

 

僕「じぶんの手を汚さずに、他人に全部押し付けて雲の上から、好き勝手綺麗事ほざいてられる連中の言うことはみんな同じだよね。」

 

同僚「そのとーりだね。」

 

僕「◯にたくなるのは、こっちだっつーのに...」

 

??「神さま(ご入居者様)の「想い」を尊重するのがキミたちの仕事だろ?」

 

僕・同僚「「あ、貴方は...!!」」

 

ケアマネージャー(以下:C)「さぁ、どうしたら神さま(ご入居者様)の「想い」に応えられるかみんなで話しあおうじゃないか!!」

 

僕(普段は事務所に引きこもっていて、ケアプランを建てるにしても利用者のことなんて何も知らなくて、介護職に建てさせたケアプランを自分名義で提出しているだけのくせになにを偉そうに...「情熱」やら「自立支援」だのの、お綺麗な単語が大好きな無能が....)

 

 

〜サービス担当者会議 開・催!〜

 

C「A様のご希望は「◯ぬこと」。あれだけ全力で叫びまくってるんだから本人様の熱い願いであることは間違いない。「ここから出せ」って叫んでるけど、それは売上が減るので無視します。」

 

僕「つまり、◯すってことですか?」

 

C「それはふつうに犯罪行為なので不可能です。◯すことなく、◯んでいただくという願いを実現するのが私たち介護のプロとしての義務です。」

 

同僚「食事の量を減らして衰えさせるとか?」

 

C「それは高齢者虐待防止法の「放置・放任(ネグレクト)」に当たるので出来ません。あくまで自発的に◯んでいただく流れにすることが必要です。」

 

僕「だからどーやって?」

 

同僚「一番現実的なのは医療職と連携して「薬◯」すること。発覚するリスクも低いし年齢的にいつ、◯くなっても、家族も不審に思わないと思われる。」

 

C「あそこの家は、めいいっぱい延命させて年金が振り込まれていさえすればいいって家ですしね。」

 

僕「あのままどんどん衰えて、胃瘻や気管切開で酸素吸入になって生き長らえてもはっきり言って迷惑。」

 

C「君は正直過ぎるよ!ここは日本だよ!ホンネとタテマエの国だぞっ」

 

同僚「あとは勝手に事故◯してもらうとか?」

 

僕「車椅子誘導の全介助状態だし、ありとあらゆる事故は完全にこっち(施設側)の責任になる。たとえ、居室で勝手にひっくり返って◯んでたとしても管理不十分の「業務上過失致死」とみなされる可能性だって高い。施設から脱走して事故死した利用者の家族に対して施設側が3,000万円支払った事例だってある(事実)。」

 

C「あの家は、少しでも付け入る隙があれば大騒ぎして慰謝料だの損害賠償を取ろうとするでしょうし...」

 

同僚「こっちが責任を被らない状況を作るのなら「家族同伴の元の外出先で」ってシナリオがベストだけどその状況をどう作り上げるか...」

 

僕「....!! 近所に鈴蘭と福寿草朝鮮朝顔とムラサキ色の兜みたいな形をした綺麗な花が咲くアノお花と、夾竹桃とイチイの木と、色とりどりのキノコがたくさんある公園を作ってそこにとんでもない空腹状態で家族同伴のもとで一緒にお散歩に行ってもらえばいいんじゃない?」

 

C・同僚「「それだっっ!!」」

 

僕「あとはゴ◯ゴ13に依頼するとか?」

 

C「それは費用的に現実的とは言えません。」

 

同僚「神さま(ご入居者様)の想いに応えるのも楽じゃないぜ...」

 

僕「カイゴワヤリガイがアリマアス!!」

 

 

fin.