孤高の底辺。うんこ拭き(介護福祉士)おじさんの戯言ブログ💩:®️

“奴隷(介護職)”をクビになって、“社畜(葬祭屋)”になってまた介護職に復職したおっさんの随筆集✍️

祝福されし欠落者

僕「トム・クルーズって知ってる?」

 

同僚「逆に自分ら世代で知らない人いるの?新作が公開されるMIPシリーズや、ワールド・ウォーZトップガン宇宙戦争、ナイト&デイ、ラストサムライレインマン、ザ・マミー、マイノリティ・リポートなどなど、どれを取っても代表作と言っても過言じゃない地球を代表するトップ映画スターやん。」

 

僕「じゃあその彼に、「識字障害(ディスレクシア)」っていう字が読めないっていう学習障害があることは?」

 

同僚「!?」

 

僕「かなり有名な話で、あれだけ映画に出てるのに文字が読めない(台本や脚本が読めない)んだってさ」

 

同僚「それでどうやってセリフとかおぼえたりしてるんさ?」

 

僕「台本を読んでもらったのを録音して、それを聞いて覚えてるんだって。目で覚えられないから耳で覚える。彼はとんでもない努力家なんよ。」

 

同僚「イーサン・ハントぱないわ」

 

僕「キアヌ・リーブスは知ってる?」

 

同僚「僕が一番好きな俳優だよね。彼も映画界の超大物やね。普段は浮浪者みたいな生活してるとか...」

 

僕「億万長者なんだけど普段は浮浪者みたいな格好してるんだってさ。彼の人生は映画顔負けに凄まじく不幸だったんだよ。

 

同僚「そーなの?」

 

僕「父親は麻薬の売人で母親はどビッチ。次から次に家に男連れ込んでたんさ、滅茶苦茶な家庭だったんよ。妹が重病でその莫大な医療費はキアヌが負担してる。日本と違ってアメリカの医療費は狂気だからね。十代の頃にはアイスホッケーに夢中になっていて、なかなかいい選手だったんだけど怪我で挫折。その後も、結婚を控えていたらしいお腹に赤ちゃんを宿していた恋人を事故で失っている。この頃から人目や身なりをいっさい気にしなくなって、ボロボロの服着て髭モジャモジャで浮浪者みたいな生活。パパラッチに追跡されても写真取られまくっても全く無関心。」

 

同僚「聞いたことあったわ。それなのにとんでもない無邪気さと凄まじく人を惹きつける人格。もう、悟りを開いてるだの究めきった僧侶みたいだのって言われてる人なんだってね

 

僕「育ってきた環境だけみたらスラムのチンピラや犯罪者みたいになっていてもおかしくなかったのに彼は一切腐らなかったこと。自分自身の努力と才覚だけで間違いなく頂点に登りつめてる。

 

同僚「さすが、ザイオンと人類を救った救世主だけのことあるよね。弾丸とかめっちゃ避けるし笑笑」

 

僕「所謂「成功者/勝ち組」の連中の中にもこういう人たちは意外とたくさんいる、他にもアカデミー賞取ったミュージカル映画ラ・ラ・ランド主演女優のエマ・ストーン重度のパニック障害。発作が起きると撮影ストップしちゃってたんだけどそれでも周りの理解と協力もあって映画は無事に公開。凄いよね!」

 

同僚「ほーん」

 

僕「「世界を一変させた」パソコンやらスマホを世に普及させたApple社のスティーブ・ジョブスは明らかに自閉症型の性質の人で、凄まじく強いこだわりとコミュ力の欠如と暴君的な人格。確かに才能はあったんだろうけど完全に「出る杭..」だったのに環境とそれをサポートしてくれる人たちが周りにいたおかげで現代社会最大級の成功者になり得た。」

 

同僚「もう亡くなってるけどね。」

 

僕「坂本龍馬は泣き虫でおねしょしてばっかりの発達障害のガキだったけど、大好きで理解者だった姉のおかげで身を立てられた。間違いなく彼がいなかったら歴史は変わっていた。」

 

同僚「諸説あるけど重要な役割を果たしたことは間違いない。日本を代表するシスコンで、やっぱり獣神化してるだけのことはあるねwww」

 

僕「そーだね」

 

僕「偉大な音楽家と言えば、メジャーすぎるくらいにメジャーなベートーベンは耳が悪かった。チビで隻眼の伊達政宗はそれでも最強クラスの武将で、ヴァチカンに使者送って日本の「キリスト教徒の王」になろうとしてたんだってね。」

 

同僚「へー」

 

僕「つまり、なにが言いたいかというとハンディキャップがあろうが、生まれや生い立ちが最悪だろうが、自分に適した環境とサポートしてくれる人がいてくれれば誰もが、成功することが不可能ではないんよ。」

 

僕「そういう、支えてくれたり理解してくれたり導いてくれる存在のことを「メンター」なんて言うらしいのだけどこれがいるかいないかで人生の質的なあれが全然変わってくるんよ。」

 

同僚「ヘレン・ケラーにとってのサリバン先生的な感じ。」

 

僕「それな!」

 

同僚「自分に適した環境と理解者を得られる人の割合ってどのくらいなんだろうね?」

 

僕「それはわからないけど、もし当てはまるならそれは、この上なく幸福な事であるのは間違いないだろうね。」