「世界にどう接するかは、自分をそれに対してどう見せるかにかかってます。俺達は常に変化へと適応しています。変化に失敗したなら生き残れませんから。ヴラスカさんがその地獄を生き延びたのも、以前よりも賢明な自分へと変化してきたからです。この船を率いているのも、自分を指導者に変えたからです。ずっとそうなれると知っていたような。今のその人を形作るのは状況でも過去でもなくて、未来をどうするかっていう選択です。学んで、適応する力が今日の自分を作った。そしてそれが、これからなろうとするものに続いている。ヴラスカさん、貴女の最高の復讐は、生きているということだけじゃなくて、ヴラスカさんを捕らえた人達が考えもしなかったような凄い何かに変わったことです。それがどれだけ凄いことか、わかりますか?」
「変わりゆく先に」
巧妙な精神魔道士、ジェイス・ベレレン
介護職になって3年弱、初任者研修→実務者研修と一応のステップアップを重ねながら過ごしていたとき、実家に叩き出された母親(生物学的な)は、いまでは自分の実家でも断絶状態。
同居している祖父母とも会話もしないし極力顔も合わせない、たまに他愛ないことで激昂して喚き散らしたり騒ぎ立てたりしていたけれど事実上、祖父母とも断絶。
「お婆ちゃんの言ったことで私の心が傷つけられた」とか言って自発的にまたどこかの精神病院に半年間入院したり、パートで勤めていたらしい飲食店でも、職場内の人間関係でトラブルを起こしまくりで厨房から清掃員にされたり、相変わらず素晴らしいキャリアを積んでいたそうです。
マジで、あらん限り苦しんで全身ミンチとかになって死んでくれないかな?そのあとは豚の餌で。(๑>◡<๑)
「8050問題」とか勘弁してほしい。。
対象を見つける(親族、友人?)
↓
取り入って支配する。味方につける
↓
対象「あれ?何かおかしいぞ?」
↓
放逐される
↓
次の対象を見つける
↓
以下、無限ループ
そんな頃の出来事でした、
リア充界の大物であらせられる妹ちゃんも弟君もそれぞれ当然、彼氏彼女がいてみんなで仲良く遊びに行ったりご飯食べたりしていたそうです。
あれ?
お兄ちゃん、一度も声かけられたことないぞ?気のせいかな?wwwwww
珍しく弟に「話があるんだけど」と振られたとき、あぁ(察し)だったのですが、案の定、出来ちゃったそうでそのまま彼は結婚の流れに。
そこそこいい家のお嬢様であらせられた彼女さんと入籍なさいました。
自分には異次元レベルで縁のない話なのでよくわからないのですが、あれよあれよと両家の顔合わせ、結婚式の準備、と話が進んでいきました。
おめでとう!弟!!㊗️💒💐
彼の結婚式の前夜、微妙に憂鬱な気分で遅番を終わらせて22時過ぎに帰宅。シャワーを浴びてベッドに倒れこんで、「とりま、明日はニコニコ笑顔で流しとけばいいな。あいつ(妹)も彼氏連れて来るらしいし。来年は妹かな?」とか考えながら微睡んでいました。
am2:00
プププププッ
プププププッ
(携帯の着信音)
僕「???」
僕「はい、もしもし」
父「すぐにお父さんの老眼鏡持って◯◯病院まで来てくれ」
僕「??? どうしたの?」
父「◯◯(弟)、倒れた。」
僕「はっ?」
僕「なんで?」
父「◯◯◯◯◯◯」
僕「えっ?」
父「いま、◯◯(妹)と◯◯ちゃん(弟の嫁)と、そのお父さんお母さんが来てくれてる。僕もすぐに来てくれ」
僕「えっ?」
真夜中にかかってきた電話、いきなり告げられた「弟が倒れた」という言葉。
結婚式の前に羽目外して飲みすぎた?交通事故?と瞬時に頭によぎった推測は大ハズレで次に告げられた「倒れた理由」は、「◯◯◯◯◯◯」。
理解が追いつかない。
数時間前まで友達と翌日の結婚式の出し物について打ち合わせをしていたらしい弟は急に、「頭が痛い」と言いだして突然嘔吐、動けなくなってその場にいた友達がお父さんに連絡して来てくれて救急搬送。
その日の夜の当番医だった地元最大の病院のERに担ぎ込まれて下された診断が◯◯◯◯◯◯。
いやいやいやいや。
いやいやいやいや。
幸い家から、すぐ近くだったその病院にお父さんの老眼鏡を取って駆けつけるとすでに集まっていた数少ない家族とこれから親族になる人たち。
泣いている弟のお嫁さん。
全身を殺菌してICUに通されると、慌ただしく駆け回る看護師や医者の中央の大きなベッドに臥床させられている弟。
全身に繋がれているわけのわからないチューブ。尿道カテーテルを通して吊るしてあるウロバッグ。
ベッドの頭上に表示されているBP,PS,SPO2,KT。
かろうじて意識はあるらしくて医者とおぼしき人とポツリポツリと会話を交わしている。
意味がわからない。
◯◯◯◯◯◯? 25才の弟が?
今まで大きな病気になんて罹ったことないのに、多少はお酒も飲むしタバコも吸ってたみたいだけど、◯◯◯◯◯◯?
ありえない
あと数時間で結婚式が始まるのに?
奥さんのお腹もう大分大きいのに?
このタイミングで◯◯◯◯◯◯?
これから開頭手術?
それどんな確率?
手術の成功率は?
後遺症は残るの?
自分が普段嫌ってほどみている「要介護者」たちが頭に浮かびます。
もし失敗したら?半身不随?植物人間?一生寝たきり?
死ぬの?
その場にいた誰もが状況を飲み込めていなかったのでしょうが、それ系の職種である父と自分はなんとなく先が読めていました。
長い医者からの説明と同意の書類への押印。
弟の奥さんがサインをします。
手術室が空いたらしい午前7時過ぎ、中に運び込まれていく弟。扉の上のライトが灯る。
ドラマかwwwwww
手術の予定時間は8時間。
頭を開いて、頭蓋骨を開いて、脳の奥を搔きわける手術。
あとから聞いた話だけど、その症例での手術ではその病院のなかでの最年少記録を更新。あまりに稀なことなので学会発表もされたそう。
予約していた式場も「当日キャンセル」が発生したのはその式場の歴史の中で初めてのこと。
もうメチャクチャ