入浴介助。
中介(浴室の中で動く人🛁🧼🧴)が2人、外介(浴室の外(脱衣場)で動く人👕🧺📃)が1〜2人でやるものなのだけど、担当の職員が来ない....😖
大方、またどっかで業務ほったらかしてくっちゃべっているのだろうけれど全然来ない....😖
だけど、もちろんそんなことおかまいなしに「待つこと」がどうしても出来ない老人たちは大挙して押し寄せてくる。
高齢になると理性や感情のアクセルとブレーキがぶっ壊れるのでそれが原因で「キレる高齢者」的なのが増加しているとよく言われるのだけれど、彼ら彼女らは自分の「欲求、執着、本能」最優先なのでどうしても待つことが出来ない。
それにブレーキをかける脳みその前頭葉あたりが萎縮していくのでストップがかかりずらくなっている🧠。
全員が全員というわけではないけれど目の前に食べ物があればなんでも口に入れる(食べ物でないものでも...)、自分の食事が終われば隣の人の分まで手を伸ばす...気の向くままに徘徊してひっくり返る。
狭い脱衣場と席が4つしかない浴室内に一度にまとめて押し寄せて来られると、単純に捌ききれないし事故の元なので「順番に呼びに行くのでお部屋で待っていてくださいね」と繰り返し繰り返し馬鹿丁寧に説明してもどうしても伝わらない😖
そんでもって担当の職員が来ない...
(あれ?もしかして俺って嫌われてるのかな?)
どうにかこうにか1人で対応してたら30分も経ってから「ごめ〜ん。申し送りしてたぁ〜」とか言ってちんたらちんたらやってくる😡
...ここでいらん事を言うとまた面倒臭いことになるので「はい!ありがとうございます😊」と笑顔(上っ面だけ)で対処する。
女性の入浴が終わったら今度は男性の番!!
...俺は個人的に「老人鱗粉」と呼んでいるのだけれど彼ら彼女らを脱衣させるときにはカサカサに乾燥して剥がれた皮膚片やら頭に積もっているフケやらが盛大に舞い上がる🤮
風呂嫌いで月に2、3回しか入らない人もいてそういう人の蓄積している老人鱗粉(笑)の量は半端ない🤮‼️マスクしてないと絶対これ吸い込んでるだろうなとブルーになる😖
全身から舞い上がる鱗粉。
お尻にはウンチがたっぷりこびり付いている💩💩💩
なおかつお風呂場で脱糞/放尿する人も多い🛁💩💩💩💩💩
そこにたまにしか入浴しない巨体で車椅子の片麻痺(右)のおじさん登場。
右麻痺の人は大抵、言語野をやられているのでうまく喋れない🧠。これが所謂「失語症」というやつで機能訓練は言語聴覚士(ST)が受け持つ分野で失語症にはウェルニッケとブローカとかいう分類があって...とかいうのは蛇足なのだけど、とにかくその巨体で喋れなくて身体が不自由なおじさん(おじさんなんて呼び方したら清く正しい介護職のみなさんはブチ切れるだろうけれど気にしない)がやってきた。こだわりが強い割に喋れないのでうまくコミュニケーションが取れずいつもいつもイラついていて「いぃがあうう、ばがぁ!ばがぁ!(違う、馬鹿!馬鹿!)」を連呼しているおじさん。
服を脱がすのも一苦労で、苦労して裸にしたら今度は車椅子から浴室内の入浴用の専用の椅子(キャスター付き)に移譲してもらう...んだけど当然立ち上がったりは出来ないのでふたりがかりで抱えて椅子を取り替えてとやる。こういう時、男は損で必ず抱きかかえたり負担の多い方をやることになる。当然っちゃ当然なんだけど。腰が痛い😖
ろくにお風呂に入らないから汗と油とフケと諸々の体液と鱗粉まみれの60代のおじさんに全裸で正面からしがみつかれる😖
そういうお仕事。
自分の膝のあたりに直に、カスだらけのチンコをこすりつけられるのはあんまり気持ちいいものではない。😖
とその時....
「あっふうううううーん、おおおおおあっつ」
ぶりぶりぶりぶりびしゃびしゃ!!!
唐突に噴射される下痢便💩
「ぎゃーっ‼️」と言って身を引くおばちゃんヘルパー....
不動の態勢で固まる俺。より強くしがみつかれ、より強くチンコが擦りつけられる..😖
素足にビチャビチャと噴射される💩
お願い..早く椅子入れ替えてもらえないと落とす...風呂場で転落事故なんて行政にまで提出しなきゃならない大事だから...
「ンヒィ ンヒィ、ハァハァ...」荒い息を吐きながら腰を振るおじさん😖
素足に擦りつけられるチンコ....
ようやく持ち直してくれたおばちゃんが置いてくれた介護椅子に座るおじさん。
床の上には漫画みたいな量と形状のウンコの山💩⛰💩...
不衛生な60代のおじさんに正面から全裸でしがみつかれてウンコ噴射💩されながらチンコ擦りつけられてブルーだったけど入浴介助終わり🛁🧼‼️
次はお風呂で出た洗濯物を片して畳んで各部屋に返すお仕事🧺👕🧺‼️
山ほどあるのを混ざらないように気をつけてそれぞれの専用の袋に畳んで詰めて部屋まで返しに行ってドアを開けて..🚪
ここで突然だけど夏の終わりを思い浮かべてみてほしい🌻🌻。
暮れなずむ夕暮れ時。ずいぶん沈むのが早くなった太陽に照らされて真っ赤に染まった大きな雲。東の空はうっすらと紅から群青、紫に色が変わってゆく...
背の高い枯れたヒマワリの花が物憂げに街路に長い影をなげかけている...
頭の上ではいつの間にやら赤とんぼが飛んでいて、そこかしこの家々から漏れてくる夕餉の匂いに誘われて家路を急ぐ...
道端には寿命間近の蝉(せみ)がひっくり返って弱々しく脚をバタつかせている......
そう。転倒してひっくり返って動けなくなっている老人は死にかけの蝉によく似ている。自分では起き上がれないから脚やら手やらをバタつかせながら空中を見つめている。
畳み終わった洗濯物を戻しにきて居室のドアを開けたら、真正面のベッドの横にひっくり返ってもがいている老人がいた👴。
.....事故報告書は発見した人が書く📝👀😖
何よりまずは状態の確認。
意識はあるし痛みの訴えもない。ヘラヘラ笑っている。頭も打っていないようだし、とりあえず服を脱がして外傷をチェック。外傷、出血、打撲、腫れ、発赤無し。→バイタル測定🌡 血圧、脈拍、体温、サチュレーション問題無し。看護師に連絡して診てもらって管理者と家族に連絡...😖
起こして車椅子に座らせてフロアに連れて行ったら「私、転んだらしいですよwww」とニコニコ周りの人とおしゃべりしだした😘
くそ面倒臭い事故報告書を勤務時間外で作らないといけなくなった✍️
介護はやり甲斐があります🤮
fin.