孤高の底辺。うんこ拭き(介護福祉士)おじさんの戯言ブログ💩:®️

“奴隷(介護職)”をクビになって、“社畜(葬祭屋)”になってまた介護職に復職したおっさんの随筆集✍️

うんこ拭きの覚え書き💩🗒✍️①

印象に残っている入居者や職員大集合👴👵👀

 毎月だいたい1人か2人は死ぬし、いろんな都合でとにかく"人の入れ替わり"がとんでもなく激しい介護業界💫。うんこ拭き歴💩(介護職歴)10年近い俺様が記憶に残っている入居者や職員を紹介します🥺

①.脱衣放尿金持ちお爺ちゃん👴

 介護施設では、たまに夫婦揃って入居してくる人たちがいる👴👵👀。子供が高齢の親をまとめてぶち込みたかったのか、先に奥さんか旦那さんのどっちかが入居しているところに、後から要介護になった片割れを"合流"させるかたちで入ってくるとかいろいろだ。このお爺ちゃんの場合は後者で、もともと寝たきりで胃瘻(いろう)の奥様が入居しているところに、ご家族様の要望で入居してきた。奥様はゴリゴリの認知症でとにかく凶暴。おむつ交換や移乗(→👩‍🦼)のたびに叩いたり引っ掻いたり噛み付いたりしてくるひとだったので基本的に男性うんこ拭き🙋‍♂️💩が対応となっていた。

 うちみたいな(どちらかといえば)低価格な介護施設でもまとめて2人も入居させているとなると、月の介護費用だけでもバカにならない💸💸😱。まして"終わりが見えない無限マラソン"の介護はいつまで続くかわからないのでその間に何百何千万かかるかもわからない...それなりにお金💰がないとすぐに破綻してしまうのだけれど、この夫婦はそれなりの資産家だったらしくてお金の心配は大丈夫だったそうだ。

 もともと入居していた胃瘻の奥様の方にも家族が訪ねてきたところなんて見たことも無かったのでどんな家なのかしら🤔❓とおもっていたらそれなりの"金持ち"だとわかってビックリした覚えがある🙄。..胃瘻にしてまで生き永らえさせている割に顔も出さない..ちょっと不思議だと思っていた。

 その、後から入ってきた"旦那様"。こっちも寝たきりで全介助なんだけれど、中途半端に動ける人で、とにかく服を脱ぎ散らかしたり自分でおむつを外す習性のある人でいつでもオシッコや便塗れ💩になる人だった。その上、夜も眠らないから本当に24時間切れ目なく「あ"あ"あ"あ"あ"ーーーーーーーー」と奇声をあげるのが止まらない人だった😣。このタイプの人はたまにいるんだけれどほんとに「どうして喉潰れないんだろう❓」と不思議になるくらい全身全霊で止めどなく絶叫し続けている。....寝たきりでほぼ全裸でいつも排泄物に塗れているこの人はバイオハザードだったらまあ、中ボスくらいのゾンビ🧟‍♂️感が溢れていた笑笑。脱衣や弄便(ろうべん=うんこ弄り💩)を止めたくてもそのための対処をしてしまうと、抑制(よくせい=身体拘束=虐待)ということにされてしまうのでどうしようもなかった。

 老人あるあるのひとつで、ある一定の"モノ"

に対する執着がすごくて四六時中ソレを離さない‼︎というのはよくあること。赤ちゃんがおしゃぶりを離さなかったり、小さな子供がお気に入りの毛布をいつも抱きしめていたり..それに近いものかもしれない。余談だけれどそーゆーののことを"ライナスの毛布"って言って名前までついているそうな👀。

由来がスヌーピーなところも面白い。

お気に入りの毛布やタオルをズリズリ…「ライナスの毛布」はやめさせるべき? ぬいぐるみ 大人 移行対象 取り上げる 役割 グッズ スヌーピー 漫画

 老人の場合、この"毛布"の対象になるのは、ティッシュペーパーだったりトイレットペーパー🧻だったり衣類だったり..あと多いのは財布👛と通帳。この爺さまも四六時中肌身離さず通帳を握りしめていた。..全裸でおむつまで脱ぎ捨てちゃうのに通帳だけは離さないってなんか凄い。

 ある時、俺が入浴🛀🧼の当番だったときにお風呂場まで連れてきたその爺様が、さあお風呂に入るぞ!となっても通帳を握りしめたままなので困って....控えめ(←)にお預かりさせていただき事務所に預けたことがあった。

 

僕「施設長!◯◯さんのなんだけれどお風呂の間この通帳預かってて貰えますか」😬

 

施設長「はいよー」🙂

 

施設長 にやにや😏

 

施設長「僕さん。この通帳の..中見てみ?」🙂

 

僕「えっ🤯!それはまずいんじゃ..」

 

施設長「いいからいいから」😛

 

僕 チラッ👀

一..十..百..千..万..十万..百万..(※お宝鑑定団のリズムで)...6,000万円👀⁉️⁉️‼️

 

施設長 ニヤニヤ😏

 

僕「..いやいやいや、これ生きてる通帳なんですか?中身は本当はもう空っぽとか..❓」

 

施設長「生きてるやつだね💡」

 

僕「うわあーーー..貯金額、俺のたったの3,000倍なんですね」(※笑うところ)

 

施設長「これはサブの通帳でわたしらが預かってるメインの通帳の中は3億あったよ」

 

僕 🤯

 

施設長「...実際、◯◯さんももう長くないしこんど子供たちがきてお金分配するんだってさ。それまでは◯◯さん自身の意志で通帳自分で持ってたいって言ってね。私らが預かってるんだよね」

 

僕「へえー...」

 

〜お風呂場🛀〜

 

◯◯さん👴「あ"あ"あ"ああっああああああっっっ」

 

僕(いくら唸るほどお金持ってても、こうなっちゃったらどうしようもないよな..👀 家族はとにかく介護を安く済ませて親の遺産巻き上げたいだけみたいだし..)

 

 ご飯はほとんど食べなくて"冷たい水"を飲むことを好んだこのゾンビみたいな爺さまはみるみる衰えていった👴。

 ろくな設備もない安くて薄汚い老人ホームの、自分のうんこ臭い💩狭い部屋に押し込められた360,000,000円持ってる爺さん..そのあと子供らとの"話し合い"が行われたらしくて文字通りの"空っぽ"になった爺さまはそのあとすぐに息をひきとった👼。そんなに長いこと施設にいたわけではないけれど、最後くらいは夫婦一緒にいさせてあげたかったという気遣いだったのか...

 後日談なんだけれど、残された..というかもともといた奥様の凶暴なお婆ちゃんのほうは、いつのまにかキーパーソン(あれこれの連絡先に指定されている代表者の主な親族)が、子供の名前から、◯◯司法書士法人の◯◯さんとやらに変更されていた。青年後見人というやつで、つまりご家族様はもうなにもかも放棄したということだ。

 お金ってあるところにはあるみたいだし"濡れ手で粟"で労せずしてごっそり手に入れられる連中だっている。どれだけ汗水垂らして辛酸舐めながら働いていたって、一生報われることも顧みられることもなく貧しいままの奴らだっている。一概にあれば幸せってわけでもないのだろうけれど...なんだかなあ🙄

 

fin.