貴兄が乾きしときには我が血を与え、
貴兄が飢えしときには我が肉を与え、
貴兄の罪は我が贖い、
貴兄の咎は我が償い、
貴兄の業は我が背負い、
貴兄の疫は我が請け負い、
我が誉れのすべてを貴兄に献上し、
我が栄えのすべてを貴兄に奉納し、
防壁として貴兄と共に歩き、
貴兄の喜びを共に喜び、
貴兄の悲しみを共に悲しみ、
斥候として貴兄と共に生き、
貴兄の疲弊した折には全身でもってこれを支え、
この手は貴兄の手となり獲物を取り、
この足は貴兄の脚となり地を駆け、
この目は貴兄の目となり敵を捉え、
この全力をもって貴兄の情欲を満たし、
この全霊をもって貴兄に奉仕し、
貴兄のために名を捨て、
貴兄のために誇りを捨て、
貴兄のために理念を捨て、
貴兄を愛し、貴兄を敬い、
貴兄以外のなにも感じず、
貴兄以外の何にも捕らわれず、
貴兄以外のなにも望まず、
貴兄以外の何もない、
ただ一言、貴兄からの言葉にのみ理由を求める、そんな惨めで情けない、貴兄にとってまるで取るに足らない一介の下賎な奴隷になることをーーここに誓います。
某口上。
録画しておいたNHK「ハートネットTV「今日1日を生きる〜依存症高齢者の介護施設〜」」を見た👀。
某県某所にある、「アルコール依存症、薬物依存症などで何度も服役したりしていて家族からも縁を切られている行くあてのない高齢者たちの為の介護施設」という慈悲深すぎて美しすぎる成層圏突き抜けるくらい意識の高いそれはそれはすんばらしい福祉の鑑のようなところの特集回でした。形態はデイサービス。
家族とも絶縁されていて尚且つ依存症。で、認知症で精神疾患患ってる人も少なくなくて生活保護受給者の高齢者たち。
....ご奉仕マニアの介護職たちが目の色変えてよだれ垂らしながら介護に励みます🤤
経営者は自身も依存症だった70代のおじさん、「どこも受け入れてくれるところがないからなんとかしなくては」と思って4年前に施設を立ち上げたそう。
施設長は31才の男性で自身は親から虐待されて育って荒れた人生を送ってきたそう。「本当の家族にはなれなくても支え合ってここが居場所だと思って欲しい」とのこと。
いやぁ〜〜〜素晴らしい。
彼らこそ本当の英雄ですね‼️
アベンジャーズとかジャスティス・リーグなんて目じゃない👀‼️
美しすぎて立派過ぎて頭が下がります。
もうノーベル賞とか貰ったらいいんじゃないかな🏆💐❓
こういう「犯罪歴があったり服役歴がある」高齢者のことを業界では「触法高齢者」と言って救わにゃならん手を差し伸べなくてはならん‼️と鼻息フンフン言わせながら対応します。
家族の協力は得られないので行政やら社会福祉士、カウンセラー、病院、ボランティア等の力を借りながら自立支援(介護の正しい目的)を遂行します。
余談ですが、行く宛てのない老人たちは一般社会で生活するよりも刑務所の中にいた方が幸せという事態が実際発生したりしているのですがそれはさておき....
⬇︎⬇︎
今まで散々、人に迷惑をかけて生きてきて家族を苦しめて他人を傷つけてきた彼らも最後には穏やかな老後を迎えます。なぜなら老人だから
「もういい加減勘弁してくれ」と、施設に連れてきて置いていった人たちも大勢いたそうです。それを「わかりました!私たちに任せてください!!」と自身も碌な人生送ってこなかった介護職たちが誠心誠意全身全霊で介護します。
自分たちが💩片してる人達が貰ってる生活保護よりも低い賃金で。
なにか「同病相憐れむ」というか狂信的な薄気味悪さを感じるのだけど、きっとこの人達にとっては「介護すること」はもう職業じゃなくて宗教なのです。心理学用語に「ヘルパーズ・ハイ」というのがあって他人に奉仕すること、感謝されることにオーガズムを感じる人種というのが確かに存在します。
また、「メサイア・コンプレクス」と言って...まぁ要は救世主願望なんだけれど「他人を救わずにはいられない」人種なんてのもいます。
なにかすごくいい事のような気がしますが実際のところ....
彼らがいるから、介護業界も現場も状況が改善されません。
「?」と思うでしょうが事実です。
彼らはどんなに環境が酷かろうが状態が悪かろうが徹底的に我が身を犠牲にして他人に奉仕(介護に励み)ます。どう考えてもいいことなので際限がありません。悪いことだったら止められるけど良いことなので歯止めが効きません。かれらはそんな自分自身のことが大好きです。自己犠牲に殉教します。
介護される側や周囲にとっては最高です。自分がなにもしなくても熱い想いと使命感をもって彼らはなんでもしてくれます。どんな苦労も厭わずに。
状況が悪くなればなるほど、環境が酷くなればなるほど彼らは「もっと頑張らなくちゃ!!」と考え行動します。
それが幸せなので。
それが本望なので。
利用者もその家族も社会も行政もそんな彼らにおんぶに抱っこで「まだ頑張れるよね?もっと出来るよね?もうちょっと厳しくしても大丈夫だよね?」と、限界まで搾取します。
それが嬉しくて嬉しくて堪らない彼らは、どんどんのめり込んでどんどん純化して自分と同じでないもの自分の考えについてこられないものはいつしか敵になります。このループは終わりがありません。いつのまにか誰も止められない止まらないチキンレースに巻き込まれています。その終着点は破綻です。
感謝される事、奉仕する事に麻薬に近い依存をしている彼らが、僕には依存症高齢者の為の介護施設に勤務する介護依存症患者に見えます。
fin.