孤高の底辺。うんこ拭き(介護福祉士)おじさんの戯言ブログ💩:®️

“奴隷(介護職)”をクビになって、“社畜(葬祭屋)”になってまた介護職に復職したおっさんの随筆集✍️

親から虐待されて育った大人。①

 僕「意外に思われるかもしれないけど俺には一つすごく自信のある特技があります!」

 

同僚「ほーん。それはなあに?」

 

僕「人の相談に乗ること!!」

 

同僚「!? 意外!こんな根暗陰険無口無表情ネガティブコミュ障非モテKY貧乏ボッチ男に相談なんかしに来る人いるの!?」

 

僕「......どうしてそんなに人の心ズタズタにするの?」

 

僕「特技は?と聞かれれば「早起きと整理整頓」と答える俺だけど人から相談されるのも大好き!めっちゃ話し聞くよ♬」

 

同僚「そーいえば動物占いひつじだったもんね。ひつじの性質は「人に尽くすこと」だったっけ?介護職にぴったりだね♬」

 

僕「介護職はふつうに大っ嫌い。相談しにきてくれた人みんな「気が楽になった」とか「お前よりはマシだわ」って言って元気になってくれるんよ♬♬」

 

同僚「つまりどういうこと?相談ってそういうもんだっけ?」

 

僕「「カウンセリング」的な手法から言うと著しく間違っているんだけど「こんなにきついし辛いし苦しい僕(私)もこいつよりはマシだわ」って思ってもらうことが出来るんさ」

 

同僚「身体張って生きてるよね。本当に。」

 

僕「不幸自慢大会35年以上負けなしだからね。!「こいつよりはマシ」って思ってもらうことにかけてはそれなりの誇りを持ってるよ!(ドヤ顔)」

 

同僚「うん。お前本当に可哀想だわ。なんていうかその心が。」

 

僕「というわけでこれから複数回「最底辺職と言われる介護職になんてなってしまうような男はどんな人生歩んできたのか?」を詳しく綴っていきます。本来ここは「介護ブログ」なんだけど今回の、「生い立ち篇」は介護関係ない記事になります。たしかはてなブログのキャッチフレーズは「書きのこそう 。人生の物語を。」とかだったから間違ってはないはず」

 

同僚「せっかく最近、月間の閲覧者が1,000人超えるようになってきたのに....」

 

 

 

fin.

音のないサイレン②

「われらのあとに洪水は来たれ」

by フランス国王ルイ15世の愛人

「王の寵姫」ポンパドゥール夫人

 

僕「そもそも、なんで要介護老人や介護業界をほったらかしにしてるとみんなが困ることになるのか知ってる?」

 

同僚「まったく見当もつかない」

 

僕「....本当に素直だよね。良いことだよそれはwww」

 

僕「所謂「福祉・介護」っていうのは、つまりは「社会保障/バックアップ」のことでそれ自体にはなんの生産性もありません」

 

同僚「よく言われるよね。「なんの生産性もないし利益も産み出さない底辺職のくせに」って。まぁ確かにその通りだよね。莫大なコストと労力を費やして自分らが生産しているものといったら要介護や認知症老人の排泄物くらいなもんだわ」

 

僕「そのとおりやね。慢性的に便秘な老人たちにラキソベロンや、カマーやら酸化マグネシウムを内服させて(医療者の指示のもと)、「1日に何回、いつ糞尿を放出しました」ってチェックするのが重要なお仕事。下痢便と汚染したパットや衣類以外、生み出しているものが特にない」

 

同僚「....産み出しているもの....今回は「笑顔」やら「ありがとう」やら「感謝/感動」やらの介護業界の暗黒面が大好きなポエムには触れないことにするんだね!」

 

僕「重要な補足をありがとう」

 

同僚「どういたしまして。」

 

僕「でも実際は自分ら(介護職)が担っている役割というのは「人権」やら「尊厳」やらの、大仰なアレソレを脇にどけといたとしても、間違いなく社会全体に貢献しているであろうことが二つあります」

 

同僚「つまりどういうことだってばよ?」

 

僕「自分ら(介護職)が産み出している最も価値あるものというのは....」

 

同僚「価値あるものというのは....??」

 

僕「「他者の時間の創出」と「社会秩序の維持」の二つ。」

 

同僚「はっ?」

 

僕「「他者の時間の創出」というのは俺らなんの利益も産み出さない介護職に代わって世の中の優秀な、労働生産を担う人たちが働いたり生活したりする時間を作り出すこと」

 

僕「「介護離職」をする人たちが年間10万人?だかいるらしいんだけど、これは「介護職員が介護職を辞めることではなくて、親や親族の介護のために現役を退いてしまう一般の人たちの離職」のことなんさ。只でさえ人口減少で生産世代が減っているのに、GDPに影響するような「価値の生産」を担う人たちが「たかが介護」の為に現役を退いてしまう..!それってもう国家レベルの損失なんだよね」

 

同僚「つまりそれはレスパイトケアの事を言いたいってこと?」

 

僕「広い意味ではそう捉えてもらっても間違いではない。」

 

僕「もう一つの「社会秩序の維持」というのは...」

 

同僚「介護風情が調子に乗りすぎじゃない?所謂「社会秩序の維持」を担うのは、行政や警察や消防やインフラなんかのもっとカッコよくて華やかな人たちじゃないの?」

 

僕「それもそのとおりだね。行政やら警察やら消防やインフラや流通の人たちのおかげで世の中は回ってるんさ」

 

僕「でも、もしも3400万人いるこの国の神々(高齢者様)の中の、数十〜数百万の要介護や認知症の神様が誰の支援も見守りもなく野放しになったら....」

 

同僚「....徘徊して行方不明になるおじいちゃんおばあちゃんの捜索に、警察や地域の人たちは駆り出され、どこかで聞いたことのある、でたらめに通報やら救急車の要請する認知症老人たちによって必要な時に必要なところに機能も人員も追いつかなくなるかも。アルツハイマーじゃなくて前頭側頭型(ピック病)やレビー小体型認知症の人たちによる軽犯罪や暴走、例えば線路の中に入り込んだり、暴走車が高速道路を逆走したり歩行者の列に突っ込んだりがもっともっと頻繁に起こるようになったら確かに社会機能はめちゃくちゃになること間違いなしやんね。」

 

僕「因みに救急車の一回の出動にかかる費用は6〜7万円前後だそうです。もちろん費用は税金からでね」

 

僕「華やかでかっこいい(と思われる人もいる)警察官や消防士さんや役人様たちなんかは、自然界で例えるなら生態系の上の方にいるライオンや虎や豹、鷲や鷹や鯱やサメとかの捕食動物(プレデター)で、自分ら介護職や清掃員みたいな誰がどうみても地味でカッコ悪い(?)のは生態系の下層にいるバクテリアや微生物みたいな目に見えない腐肉食生生物、掃除屋(スカベンジャー)だってこと」

 

同僚「目には見えないけどそれらがいないと自然界は成り立たないんだよね。自然界=人間社会に置き換えるとなんとなく必要性がわからなくもない」

 

僕「アゾリウスやボロスやイゼットだけじゃなくて結局、ゴルガリ団も必要ってことなんよ」

 

同僚「ちょっとなに言ってるかわからない。」

 

僕「その生態系(社会の下層)を担う俺ら(介護職)がこの国ではあまりにも軽んじられ見下され、おとしめられ、冷遇されすぎている。今の状況じゃ、やる人間なんかいなくて当たり前」

 

同僚「キツイ・汚い・危険・給料安い・嫌われる の5K職で特に、日本にある全職業を63種に分類して比較した中で最下位の低賃金職。やってることが馬鹿馬鹿しい現状。笑える。」

 

僕「誰も認めないし理解もできないだろうけど、世代間格差が酷すぎるこの国では、言い方悪いけど勝ち逃げ世代の高齢者様と上級国民の富裕層さまたちと、それを支える若年層と下層民に世界がくっきり分かれている」

 

僕「それも所謂「自己責任」ってことらしいけどね。第1、第2身分の聖職者と貴族様たちと、それを支える俺ら第3身分の平民たち。中世と呼ばれていた時代のシステムと今ってなにが違うのかな?」

 

 

 

音のないサイレン①

おかしい おかしい めでたいことだ

by坂本龍馬

 

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/52625

(週刊現代) 著者 中村淳彦

 

僕「出向終わった」

 

同僚「お疲れ。おかえり。どうだった?」

 

僕「大変だったよ。だから行かされてたんだけど。崩壊寸前じゃなくて実際、崩壊してたわ」

 

同僚「あらら。よく無事に帰ってこれたね」

 

僕「最初の予定よりひと月、伸ばされたけどね 上級聖職者様が来てさらに「おかわり」要求してきたけど自分の所属の施設長に連絡して手を回してもらって脱出させてもらいました。」

 

同僚「うちの施設長、本当にいい人なんだよね。マジであの人の人格で保ってるようなものだわ。女の趣味は本当にサイテーだけど」

 

僕「それは言わないであげて...」

 

僕「小さな田舎町で、たっかい利用料払える老人たちを75人も常に充足しておかなければならない。並大抵のことではないとおもうけど営業やら入居相談員が優秀なんだねきっと。現場はメタメタだったけど。人足りないってレベルじゃねえっすわ。土曜日とか夜勤明けの人がそのまま午前の入浴介助に回って来てくれるんだけど、みんなぐったりしてた。そもそも入院やらで多少、減ってるといっても70人弱の要介護老人の夜勤、一晩2人でまわすんだもん。正気とは思えない」

 

同僚「どこもそんな感じだよね。聖(正)社員様たちがどうだか知らないけどパートの俺らは月に5〜6回、夜勤に入ってその手当がまとめて6〜7千円くらいなんだよね。出向中は夜勤は無かったんだよね?」

 

僕「無かった。俺はだいたい7:00〜19:30の流れの時間割がデフォだったけど、ひとによって10:00〜21:30、施設長さんは8:30〜21:30までやるのが標準なんだってさ」

 

同僚「うわぁ...」

 

僕「早番、日勤、遅番なんて時間帯分けられないから、とにかく出勤できる職員はずっっっと出ずっぱり!職員のみんながそれなりのクオリティと意欲を持ってるからなんとかなってたけど、みんなボロボロのクタクタだったよ。酷使され過ぎ。。」

 

同僚「それでもシステム上は別に問題はないことになってるんだよね?事務から清掃員までみんな一緒くたにして「減算基準てきにはなにも問題ないですよぉ〜」って。。」」

 

僕「恐ろしいというか悍ましい話だよね。一度職員さんでお偉いさんに、「どうにかしてもらえないともう無理です(人員足りなくて)」っつったらしいんだけど、かえってきた答えは、「もっともっと人件費を削減しなくてはならない。」だってさ」

 

同僚「我らの死堕亞教(狂)の上層部様は本当に聡明でいらっしゃる」

 

僕「ゴリゴリのブラック企業だからね。ブラックというか東証一部上場の漆黒。」

 

同僚「民間企業だからか、選別してる余裕が無いからか、日経新聞読んでパソコンでYouTube見てる爺様と、奇声あげてそこらへん徘徊してズボンもパンツも脱いでウンチしちゃう婆様を同じ空間に放り込んでるからね。みる方はとても大変。」

 

僕「金さえ払えればなんでもござれ!だからね。他のところで拒否されたり、出たり入ったりでいろんな施設たらい回しにされてたヒス婆さんも慈悲深く受け入れたんだってさ。ナースコールがアホみたいに頻回で「病院に入れろっー」だの、「ここから出せっー」だのえらい騒ぎだったわ」

 

僕「最初は携帯持ってて自分でなんでもないのに救急車呼んだり警察に電話したりするから取りあげられちゃったんだってサ。(保護者同意の元)」

 

同僚「特に珍しくもない」

 

僕「実際、家族も愛想尽かしてるから全然面会にも来ないんだけど、本人からすると「施設が家族に合わせないように私を拘束している」って脳内ファンタジーになっちゃってるからさ」

 

同僚「前頭側頭型?レビー型?」

 

僕「いや、ただの人格。。」

 

同僚「あっ(察し)」

 

僕「とにかくそんな状態。今回は、わりと切迫しているとこに行って来たけどこれが別に珍しいわけじゃなくて業界全体でこんな状態なのがデフォルトになってる。これは間違いなくやばい。なのにどうすることもできない。」

 

同僚「それなのにみんな、このことを知らないのか見て見ぬ振りをしてるのか誰もなにもしない。なんなら、このままの状況にしておいた方が都合のいい人たちも確かに存在するから尚更みたいな...」

 

僕「「警鐘を鳴らす」なんて偉そうなことを言うつもりはさらさらないけど上級国民の選民様たちも「国難」なんて言ってることなんだからもうちょっと自覚した方がいいと思うんだよね。」

 

 

 

 

 

神様、動物、廃棄物

「つき合いきれませんな こんな茶番をしている間にもなにものにも変えがたい時間は出血しつづけている」

by大英帝国王立国教騎士団(通称ヘルシング機関)局長 インテグラル・ファルブルケ・ウィンゲーツ・ヘルシング

 

同僚「転職しようかな?」

 

僕「また言い出したー」

 

同僚「いや、マジだって!だって今のとこ勤めだしてもう二年になるけど俺らずっとパートだよ?このままでいいの?」

 

僕「よくない」

 

同僚「他の施設に移るでもいいけど、介護職を脱出するなら早くした方がいいよ!アラサーじゃなくてそろそろアラフォーだよ俺たち!!」

 

僕「それは言わないで....」

 

同僚「ところでそっちはどんな具合なの??」

 

僕「んー。。こっち(出向先の支店)もえっぐいよぉ 人手不足はそっち(自分の所属)より酷い だから応援行かされてるんだけどね」

 

僕「どこもかしこもだけど職員が足りな過ぎる。満室で入居者が75人いるから法的には職員はその三分の一。つまり25人はいないといけないんだけど紙面の上でワーカー(介護職)が17名。ナースが5人いて、自分を含めてよそからの応援が2人、これで24人。そこに事務員やら管理職を入れて合計30人で運営していることになってるんさ」

 

同僚「で、実際は?」

 

僕「紙面上でいることになっている17人のうち、実際はもう退職していたり、これから退職するから有給の消化に入ってる人や、介護業務には携わらない清掃のおじさんとおばさん2人も「介護職」にカウントしてる。平日の日勤帯だけのパートの奥様たちや、週に一回、夕方から夜にかけて数時間だけくるバイトみたいな人もいるから事実上、通しで業務に当たってる職員は10人前後かな」

 

僕「そこから早番、日勤、遅番、夜勤なんて分けられないから、みーんな朝から晩まで出ずっぱり。俺はだいたい7:00〜19:30の流れで定着してる」

 

僕「そのせいか、看護師さんたちや清掃員の人たちも介護をめっちゃ手伝ってくれる!事務員やケアマネさんたちも食事の介助してくれてるし、もう回すのに必死って感じ」

 

同僚「うわっ....」

 

僕「看護師さんたちも不本意だろうけど介護の領分のことを手伝ってくれてるんさ。「より高度で専門的な」はずの彼等彼女等が木っ端仕事のこっちのことやってくれるなんて本来なら考えられない。。みんな状況わかっているから一丸となって働いているのは凄くステキ」

 

同僚「キッツい神様(入居者)いる?」

 

僕「いるいる。それはもうどこでも変わらない。病態や症状以前に、人格がもうやばい人たち。喚き散らして暴れ狂うタイプの認知症の人も中にはいるけど超高齢の婆さまやから、なにかせいぜい「凶暴なチワワ」くらいな感じ。本当にやばいのは若めの(50代後半〜60代)くらいの話しがまるで通じない身体の大きな爺さんたち。「俺様最優先」系の人や、よくいる「片麻痺高齢独身男」。なにもかも自分の思い通りにならないと許せなくて職員を奴隷か何かだと思ってる人たち」

 

同僚「王様気取りでたいていすごいクレーマーなんだよね」

 

僕「その通り。こっちの一挙手一投足から、細かい手順まで、なにもかもに口を出さなければ気が済まない。気に入らないことがあれば怒鳴りまくる。車椅子の玉座に座った暴君たち」

 

同僚「精神疾患系のヒス婆さん達も大変だよね。死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ言いまくる人たち」 

 

僕「ネロや西太后もびっくりやねー ものごとに対する執着が強いのや、感情や自制や理性のアクセルとブレーキが壊れているのは神様達(高齢者様)の基本ステータスやけどね」

 

僕「これだけ人手不足の劣悪な環境の中でもこっちの職員さん達、本当によく頑張ってるとおもう。俺みたいな意識低い系介護福祉士と違って無資格でも文句ひとつ言わずにめちゃくちゃ献身を捧げている人が何人もいる」

 

同僚「介護職の鑑やね」

 

僕「そのとーり」

 

僕「現状をしっかり認識していてそれでも尚、介護職に就くっていうのは「自分の生活を投げうってでも障害者様や高齢者様への奉仕と献身に人生を捧げます」って誓いを建てることやからね」

 

同僚「聖職者か騎士かなにかなのかな?」

 

僕「たいていは行き場のない奴らの吹き溜まりなんだけど」

 

同僚「それだけ尊い決意と熱意を持って働いている人たちが、なんでこんなにも薄給重労働の酷い環境に置かれちゃってるんだろー?」

 

僕「生物としての群体としての社会としての国家としてのシステムとしての民族としての人間としての限界に達しつつあるからじゃない?」

 

僕「はじめは一月だけと言われていた出向も予想通りというか思った通りというか結局延長されたからね」

 

同僚「パートのくせに本当にいいように使い潰されてるね。春先までは戻れないんだっけ?」

 

僕「そうなる予定。」

 

僕「この前、同業の歳下の女の子2人とご飯食べる機会があったんやけど(奢りで)女子らしく恋愛やら結婚の話になったから「同業者(介護職)の男を選んだり相手にするのってアリ?」って聞いてみたら「絶対ムリ」って速攻でレスされたよ」

 

同僚「現実って時に人を傷つけてしまうんだよ」

 

僕「正直なのは良いことだけどね♪」

 

同僚「うん。......やっぱり俺は転職しよっかなあー」

 

 

 

 

fin.

 

愛さぬ祖国の未来を憂う

地獄への道は善意で舗装されている。」by サミュエル・ジョンソン(諸説有)

 

僕「俺は遺伝子的に完全に日本人だし、特に右翼でも左翼でも共産主義者でもないし、在日でも、カルト宗教の信者でもないけれど日本が好きではありません」

 

同僚(うわっ、誰も何も聞いてもいないのに、また一人で変なこと言いだした。やばいやばいとは思ってたけどやっぱりこいつヤヴァイ...)

 

同僚「僕くん、僕くん。ちゃんと今日の分のオクスリはのんだのかな?」

 

僕「そうやってすぐ人をアタマおかしい人扱いするぅ」

 

僕「だっておかしいと思わない?俺らは生まれた時から不景気で、就活しだした頃には非正規雇用が蔓延してた。いつの間にか格差社会の下層に推しこまれていて、夢も希望もない薄給重労働に生活を捧げている。上流階級や上の世代に搾取されながら必死に、自分たちにはあるかどうかもわからないのに他人の「老後」を支えている」

 

同僚「全部、自業自得じゃない?」

 

僕「今の子供達は親の収入に比例した教育を受けて、受けた教育の中での選択肢でしか将来を選べない。貧しい家の子は望んでも十分な教育を受けられないから結局、介護職やらみたいな低賃金の下層の仕事にしかつけない。世代を跨いで貧困が連鎖していく。六人に一人は貧困状態なんだってよ?収入と、婚姻できるできないは相関関係にあるから結婚できる人が減れば、シンプルに生まれてくる次世代も減っていく。そうすると当然、将来の税収や年金も減るから高齢世代が困る。労働人口が少なくなるから人手不足で労働者一人当たりの負担は増える。全てが悪化していく。なのに政府や上流階級は見て見ぬ振りして自分たちだけの豊かさと安楽さを追い求める。足元が崩れれば自分も奈落の底に落ちることからはひたすら目をそらしながら。」

 

同僚「日本がいやなら日本から出て行け!」

 

僕「いや、日本語しか話せないから無理だよ。外国にツテなんてないし。どうやって生きてけっていうのさ?」

 

同僚「清々しいほどのクズっぷりだね☆」

 

僕「どういたしまして☆」

 

僕「そろそろ、なにもかも未来に押し付けて彼ら(高齢者)に極振りするのやめにしない?いつまで若肉老食やってんのさ?日本は先進国(笑)の中でも、福祉にかけるお金はたいして多くもないし、子供や子育て家庭に対する支援系は最底辺なんだよ。」

 

同僚「い、今の日本があるのは高齢者様たちのおかげなんだぞっ!辛い戦争時代を耐えてきた人たちに尊敬や感謝の気持ちはないのかっっ」

 

僕「どした?何かに取り憑かれてるんじゃない?」

 

僕「そもそも戦争戦争ってやり始めたの彼らじゃん。軍部の暴走?シビリアンコントロールが機能しなかったから?天皇陛下のせい?ブロック経済でハブられたからやむにやまれず?欧米列強からアジアの植民地を解放するための聖戦?言い出したらきりがないけど、おっぱじめたのも彼らで負けたのも彼ら。莫大な負債と遺恨と呪縛を作っておいて、なんで被害者ヅラしてんの?世界相手に戦ってなんで勝てると思っちゃったの?」

 

同僚「.......」

 

僕「志と意思があった人たちはみんな戦場で亡くなったんだよね。いま、生き残ってる人たちは所謂「銃後の守り」だった人たちでしょ?戦後の焼け野原から今の日本をーってのもよく聞くけど、自ら招いた破滅の後始末じゃんさ。たられば言いだしゃ、きりがないけど過程がどうかは知らんけど、結果は結果だよね」

 

同僚「結局何が言いたいの?」

 

僕「破滅を食い止めたい。」

 

同僚「はあっ?」

 

僕「このままいけば遅かれ早かれこの国は滅びる。あと100年は保たないと思うよマジで。少なくとも今までの「日本」という形で存続するのは不可能だと思う」

 

同僚「お前はいつもいつも何目線で世界を見てるんさ?」

 

僕「俯瞰と客観と主観の真ん中くらいかな?」

 

同僚「意味わかんない...」

 

僕「その破滅の最前線にあるのが我らが「介護業界」なんよ。この国の社会と歴史(戦後の)と歪みと絶望と暗黒と搾取が濃縮された黒い花園。必死に「やりがい」やら「魅力」を叫んで数多の人間を地獄に引きずりこんでもまだまだ足りない。全体を生かすための(延命させるための)「必要な犠牲」として使い捨てられていく若者たち。このままでいて良いはずがないのに」

 

僕「いま、この国の労働者の割合は非正規が四割。ほぼ半分が確実な補償も権利もないままに働かされている。その仕組みを作った奴らが利益と旨味を啜りながら。世代別の人口分布がめちゃくちゃだから、数が多いつまり投票権の分母たりえる60、70、80台の高齢者たちの為の政策やシステムばかりが優先される、登り調子の時代を生きた「団塊」共やら、享楽の時代を生きた「バブル世代」とかいう馬鹿共と違って最初から不景気と残りカスだけだった、負債を担う俺たち嫌われ者の「ゆとり」が国や政治に対して良い感情ないのは当たり前だよね」

 

 

 

fin.

 

謁見と請願

「生まれてきたからには、生きねばならない」by誤薬の隠蔽を告発されて解雇された同僚(元神主)

 

僕「先日、夜勤明けに急に呼び出しがかかってカルト教団「死堕亞教」の高位聖職者である「不露津苦🦋(以下:🦋)」様と面談がありました」

 

同僚「俺ももうやったよ。前のその役の野郎が必死に社長だか会長のち◯こしゃぶりまくったおかげで「噛頭犯不🦋」ってのに昇進したんだよね。その後釜の元看護師のおばさんやね」

 

僕「「職員ノ意見ヲ聞イテ教団ノ環境ヲヨクシマショー」という形だけの面談(踏み絵)だよね」

 

僕「休憩なし、ぶっ続け13時間の後にさっさと帰りたいのにわざわざ拘束してやるところが本当に職員への思いやりを感じるよね」

 

同僚「うん。感じる感じる」

 

僕「覚えている範囲でその面談の内容を晒すね」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

🦋「職員全員に順番にやっているのだけど、日頃の仕事のことや人間関係についてあれこれ聞くから答えろ」

 

僕「はい」

 

🦋「職場環境の改善に関して何か言いたいことがあれば、聞いてやらないこともない」

 

僕「ありがとうございます」

 

🦋「ただ、」

 

僕「ただ?」

 

🦋「人手不足で大変だとか職員が足りないとかそういうのは無しだ」

 

僕「えっ」

 

僕(この教団の奴隷になってざっと22ヶ月くらいだけど俺より先にいた人も後から来た人も、もう10人以上辞めていってる....そこらへんのことも聞きたかったんだけど...)

 

🦋「なぜなら、私たち上層部は高い金を払って求人広告を出している。そこに応募してきて採用(パート)された職員が現場にいつかないのは、お前たち現場の職員の指導と努力不足だ。私たちにはなんの非も無い」

 

僕(あっ、そういう認識なんやね。辞めていった人たちはみんな正社員で求人出てたのに実際パート採用だし、残業代も出ないし、タイムカードもないし納得できないって言って辞めていくのに...)

 

🦋「なにか文句でも?」

 

僕「いや....」

 

僕「施設が開設されてからいる職員たち(通称:立上げメンバー様、最初から正社員)と、後から入った自分たち(通称:下の者、パート職員)との格差が酷すぎます。そもそもなんで事務員や相談員やリハビリ(いない)や看護師は最初から正社員雇用なのに介護職員だけパートで正社員になるのに何年もかけて※何重もの試験があるんですか?」

 

 

※スキルⅠ、スキルⅡ、リーダー試験、主任試験、トレーナー試験、etcetc....

 

 

🦋「それは会社への貢献や入居者様からの信頼を得てから...」

 

僕「会社への貢献?毎日毎日、早番から遅番(6:30〜19:30)まで通しで働いてカルテの記載やらレクの準備やら諸々の報告書やら月末の締めやら監査の対応やらは無給でやらされてるのに貢献してないと?タイムカードもなくて勤務時間わざと把握しづらくしてるくせに?」

 

🦋「事務員がしっかり把握して記録しています」

 

僕「全く信用できない。労基署からも監査が入って改善命令が出たのにそれは「労基署と我が社との見解の相違」とか言ってましたよね(実話)」

 

🦋「違法なことは何も無い」

 

僕「介護だけパートに縛り付けるのはいいように使い潰して辞めてもらうのが一番安上がりだからだろ?人員が足りていないから毎日通し(朝〜夜)まで働かせるにしても正社員にしたら賃金がコスパ悪い。パートのまま安く使い潰すのが一番効率的だから」

 

🦋「ぐぐぐっ」

 

僕「立上げメンバーだっていって、踏ん反り返ってるぶくぶく肥え太った醜いオバヘルたちも自分たちは固まってくっちゃべってるだけで働きもしないし面倒臭いことや嫌な仕事はみんな下の者(後から来た連中)に押し付ける。それに頭きてほとんどの職員は辞めていくんだけどそれすらわからないんですよね?「ここは立ち上げは優秀だけど跡が育たない」だってさwwwwwwwww」

 

🦋「あの人たちは苦労を共にした..なんたらかんたら...」

 

僕「夜勤手当(深夜手当)は毎月5.6回夜勤に入って総額で6〜7,000円程度。夜間のオンコール対応だといって名前だけ載せている看護師は、家で寝ているだけで一晩2,000円ずつ手当が入る。なにこれ?」

 

🦋(元看護師)「それでも看護師には安すぎる。介護職程度とは立場と責任が...」

・・・・・・

 

 

〜〜〜60分経過〜〜〜

 

 

 

僕「まぁざっとこんな感じ。実話です。脚色してないです」

 

同僚「食ってかかりすぎじゃね?攻めすぎじゃない?」

 

僕「この会社じゃなんの評価にもならないけど国試持ってるからね。辞めようがクビになろーが行くあてなんかいくらでもあるからサ」

 

同僚「なんでお前はここに勤めてるんだよ....」

 

僕「それみんな(家族や友達)に言われる。通勤しやすいから?これでも上品で介護臭さが無い「春の陽だまりのような」施設の上場企業なんだってさ。正直登る山、間違えたなってのは自分でも思ってるんだけど、たぶん下山するにはきついとこまで登っちゃったんだよね、3合目くらい?職種自体が。また麓まで降りてまるっきり別の山に登るには体力も気力ももぅ無いんさ。そこは自分次第なんだけど。せめて、自分の身を自分で世話する為だけでも仕事はしないわけにいかない。なんで勤めてるのって聞かれたらそれが理由かな。少なくとも自他共に誰よりも真面目にキッチリ働いている自負はあるよ」

 

同僚「自己評価の虚しさよ...レイシストペシミストでエゴイストなんだね」

 

僕「うっさいわ!」

 

 

 

fin.

 

 

貧困と未婚のマリアージュ

僕「あー...憂鬱」

 

同僚「どーしたの?いつもだけど今日はなおさら顔が死んでるよ?」

 

僕「んー?今年の半ばに妹の結婚式があるんさ」

 

同僚「おぉ!おめでとう!めっちゃいいことじゃん。確か去年の夏にも弟くんの結婚式あったよね?」

 

僕「そうそう。弟も妹も立て続けに結婚したんよ。弟はデキ婚やけどね」

 

同僚「あれ?長男の僕は..??あっ(察し)」

 

僕「そーだよ!独身だよ!!アラサーだけどね!結婚どころかカノメ?やらコイエ?やらにだって全く縁が無いさ」

 

同僚「なるほどね。あまりにも関わりがなさ過ぎて彼女(かのじょ)も、恋愛(れんあい)も漢字すら読めないんだね」

 

僕「そーだね。もちろん兄弟の結婚は嬉しいよ?妹も弟も、姪っ子ちゃんも大好きだしね」

 

僕「だけどあの苦痛を...あっちの親戚(弟の奥さん)のご両親やら親族やらが「お兄さんも頑張ってくださいね!お兄さんも頑張ってくださいねっっ」ってガンガンくるんよ」

 

同僚「まぁそうなるだろうね。」

 

僕「「ええ...はい。」以外になんて答えればいいのさ。「お仕事何されてるんですか?」って聞かれて「あっ..,介護福祉士です。老人ホームに勤めてます」って答えたときのあの表情....」

 

同僚「とても「パートです」とは言えないしね」

 

同僚「.....たしか、僕の家は離婚やら死滅やらで一族めっちゃ少ないんだよね?式が始まる前の両家の挨拶の時に、相手の家の出席者は2、30人いたけど、弟くんの方はお父さんと、兄の僕と、姉の妹ちゃんの三人だけだったんだよね?」

 

僕「その通りだけどよく知ってるね。その新婦側の親戚の反応ときたら...」

 

僕「「あっ...(察し)」だよ。そもそも介護やってる男で結婚してる人って現場レベルだと本当に見たことないんだけど(実話)」

 

同僚「??そりゃそうでしょ。男の場合、人格やら、性質やら、コミュ力やら、容姿やら、体格やら、社会的な立場やら、収入やらが所謂「モテるモテない」の要素なんだろうけど、俺たちってその中の何か一つでも持ってる?特に結婚となると当然「収入」のファクターは大きくなるけどそのすごく重要な部分が俺たちは著しく低い。」

 

僕「怒涛の勢いで自分たちの首絞めるのやめてくれない?」

 

同僚「なんだかんだ言っても結局、雌っって何万年も前から自分のところに、より多くの木の実や果物や獲った獲物を持ってきて、立派な巣を作れる雄と交尾するんだよ。それが出来ない雄は劣等種だし淘汰されて朽ちていくのが動物として当たり前なんさ。今はただ「木の実や果物や獲物」が、「紙幣と硬貨」に置き換わっただけなんだし」

 

僕「自分で自分にナイフ突き立てるのやめーや。僕らはまだジャングルだった頃から変わらない愛の形 探しているんじゃ無いの?」

 

同僚「世代だね!」

 

僕「うろ覚えだけど、生涯未婚率(男女ともに50才までに一度でも結婚したかどうかの比率)が男で23%、女性で14%って爆上がりなんだってさ。しないのかできないのか。そんでもって離婚率は約31%。3組に1組の夫婦は離婚している計算。」

 

同僚「目測だけどこの業界(介護職)って離婚歴あったり、シングルマザーな女性と独身の男がすごく多いよね」

 

僕「よく「介護は女性多いんだから相手困らないでしょ?」って言われるけど、介護職の女性は、介護職の男のことよく知ってるから絶っっっっ対にしないし選ばないよね。周りには医療職やらリハビリ系やらモテそうな職種の男たくさんいるしね。介護職(女)×他業種(男)は多いけど介護職(男)×(     )だからね」

 

同僚「多少、卑屈やけど間違ってはいない」

 

同僚「そもそも人口的にみた男女の比率もオトコが余ってるわけだし、この国の全女性のうちの50%は50才以上なんだってさ。残りの50%の中で未婚で適齢期な人たちはどのくらい?数が少なければ少ないほど価値は上がるし値段も高くなるんだよ?彼女たちは有り余ってる選択肢(未婚の男)の中から自由に上澄みから選んでいけばいい。俺たち下層の雄がどれだけ望みないか誰でもわかるでしょ?」

 

僕「お前は算数大好きかよ...」

 

同僚「お前の女嫌いよりは好きかな?」

 

僕「嫌いというか苦手。少なくともフェミニストではないかな....例えばディズニーランド行くたびに骨折したり、お寿司食べるたびに食虫毒になる奴がいたらそいつはディズニーランドやお寿司のこと好きになると思う?」

 

同僚「回りくどいけど的確な例えだね。要は、関わって成功体験がないし嫌な思いしかしたことないから女性が苦手なんだよね。当然向こう側からじゃ相手にもされないし。フェミニストではないし、どちらかと言えばペシミストレイシストだよね」

 

僕「あんまり難しい言葉使わないで?なにかもう今更、女様に媚びを売ったところで、得るものがなにも無い。無駄な消費とストレスと不快感と絶望感を味わうだけ。うん。自分でも負け犬の理屈なのはわかってるよ」

 

僕「仮定の話だけど、シャカリキに婚活して、無理くり結婚してそのあとどうするの?ずっと貧乏だよ?子供なんて生れようものならすごく辛い思いさせるよ?」

 

同僚「それは一理あるかも。俺らの給料って俺らの頑張りやら努力じゃなくて国からの税金やら保険金やらと、それらの「加算」の上積みだからね。元々の値をべらぼうに低く設定されてるんだから結局、俺ら(介護職)が低収入なのって「造られた貧困」なんじゃないかとたまに思わなくもない」

 

僕「数十年前みたいに男女どちら側からも結婚しなきゃ生き辛かった時代ではもうないしね。女性も普通に自分で稼げばいいし家事やらなんやらの負担だって著しく少なくなったしね」

 

同僚「進歩しているのか劣化しているのか微妙なところだよね」

 

僕「それでも介護職の男でも結婚してる人だって中にはいるし、一生懸命子育てしてる人たちだって大勢いる。「でも」と「だって」は、言い出したら際限ないし周りのせいにして誤魔化したって「酸っぱいブドウ」のキツネと変わらないからね」

 

同僚「無理やり捻り曲げて締めたね」

 

僕「戯言だからね」

 

 

 

fin.