アラサー介護の戯言ブログ。

「もう綺麗事は聞き飽きた」そんなあなたへ...

要介護者からの暴力について③

防ぐことのできない理由.....

 

 

僕も当たり前に、顔面パンチを食らってメガネを壊されたり、移譲の際に(二人介助でも)爪を立てられたり殴られたりして血を流したことはあります。

つーかそんなのはしゅっちゅうです。

 

介護職になるまでにやっていた他の職種も乱暴で暴力的な人たちばかりのところを渡り歩いてきたので人並み以上には「暴力慣れ」している自信はあるのですが、それでも痛いものは痛いし嫌なものは嫌です。

 

当然、なんの保証もないし、なんなら「殴られるほうが悪い」と言われるのが当たり前の世界なのでもう馬鹿馬鹿しくてやっていられません。

 

上司や会社に報告したところでなんの対策も対応もないし、「自分を守るためだよ」とかいうご立派な御託を並べられて事故報告書やらカルテへの記載やらの時間外にやらなきゃいけない余計な仕事が増えるだけです。

 

うちには、もうずいぶんADLが低下しましたが、「俺様は天皇陛下だ!お前たちなんか殺しちまうぞっ」が口癖な厄介な利用者の暴力爺さんがおられます。

その人からの暴力行為や他の利用者とのトラブルの報告書だけで20枚以上の事故報告書が提出されていますが何も変わりません。

 

現場の職員一同が何度も何度も「いい加減にしてくれ!」と訴えているのですが当然、会社も家族もシカト。

「退去理由には当たらない」、「やり方が悪いせいだ工夫しろ」と言われるばかりでなにも変わりません。

卑劣なブラック企業「(株)シダー」では入居者の人権も職員の人権も、さらさら守られてもいないし守る気もありません。上辺だけのコンプライアンスを謳うばかりで肝心なところはいつも見て見ぬふり。実に介護業界らしいことで。

 

認知症の高齢者」という無敵の存在でもう、「法律の向こう側」に行ってしまっている人たち。

とんでもなく手厚く保護されていてその上責任能力がない」人達。

 ニュースや新聞を見ていて誰もが疑問に思ったことがあるであろう事件や事故の加害者たち。

被害者は口を閉じて泣き寝入りするしかないのでしょうか?

 

 

「いや、お前ら(介護職)はそれを請け負う為にいる人種だろ?利用者の家族や医療職や社会が被る「辛さ」を全部、おっ被るスケープゴートだろ?当然そんなことわかっていて勤めてるはずなんだから文句言ってんじゃねーよwww嫌なら辞めれば?」

 

と思われるでしょうが問題なのは暴力行為を受けていることそのものではなくて「それに対する対応」をすることができないところです。

 

詳しく書きますが、手がつけられない暴力性/危険行為を発揮する入居者/患者に対する対策は事実上「抑制(=拘束)」を行う以外にありません。

 

もうこの「抑制」という言葉だけで物凄いアレルギー反応を起こすのが企業や社会や介護職の性質なのですが事実上、自分自身すら傷つける恐れのある自傷/他害行為のある人達(信じられないかもしれないけど本当に存在します)を守るためにも必要最低限の「抑制」はあっても仕方がないと思います。

 

意識高い系の大好きなユマニチュードや、バリデーションを行なったところで効果がみられずに暴力行為を発揮する人達もいます。

 

極端な事例ですが、妊娠中の女性職員が利用者からの暴力で腹部を蹴られ流産(切迫流産)した例だってあります。

 

超少子高齢社会のこのクソ日本でこれから生まれてくる命が死に損ないのボケ老人によって奪われる。

鬱苦死い国を象徴するステキなお話です🌟

 

抑制(身体拘束)と聞けば世間の人たちは、映画版デスノート戸田恵梨香演じる、「弥 海砂(あまねみさ)」よろしく、手足足枷をつけて鎖で縛り付けられるを想像するのかもしれませんがそこまでする事例なんてほぼ存在しません。

 

ぶっちゃけ病院だったら「治療の為」という大義名分で車椅子にベルトをつけたり手にミトンを装着したり臥床した際に「安全ベルト」を使用しています🧤

 

だけど、「生活の場」である介護施設ではそれは事実上不可能なことです。

高齢者虐待防止法で定められている「虐待」というのは身体的、精神的、経済的、性的、放置放任(ネグレクト)の五つに分類されていて抑制(身体拘束)はそのうちの「身体的虐待」にあたります。

やむを得ない場合というのも想定されてはいるのですが、そのやむを得ないというのは切迫性、一時性、非代価性の三要件を満たす場合のみということで例えば、「火事や洪水が発生してそこから逃げ出す時」とかであって暴力行為があるからは理由になりえません。

 

会社や施設もそれをわかっていて、

 

利用者の人権>>>>>>>>>>>>>>>>>>>職員の安全

 

なので現場の職員が殴られて鼻血出そうが蹴っ飛ばされて怪我しようがなにもしません。

 

物理的な拘束(身体拘束=フィジカルロック)じゃなくて薬による抑制(安定剤を処方したりして落ち着かせる)も「ドラッグロック(=薬による拘束)」とみなしてやらないところ、やらせない家族も多いです。

 

「ちょっと待ってください」、「危険だからいまは立ち上がらないでください!」...これだけでも「スピーチロック(言葉による拘束)」とみなされて吊るし上げのネタにされることがあります。

 

「拘束なんてしたらおじいちゃんおばあちゃんが可哀想!」だと思うのは感情的に当たり前のことですが、本当に可哀想なのはこっち(医療者/介護職)だよ!!と思ってしまいます。

 

思う権利もないのだけどwww