孤高の底辺。うんこ拭き(介護福祉士)おじさんの戯言ブログ💩:®️

“奴隷(介護職)”をクビになって、“社畜(葬祭屋)”になってまた介護職に復職したおっさんの随筆集✍️

音のないサイレン①

おかしい おかしい めでたいことだ

by坂本龍馬

 

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/52625

(週刊現代) 著者 中村淳彦

 

僕「出向終わった」

 

同僚「お疲れ。おかえり。どうだった?」

 

僕「大変だったよ。だから行かされてたんだけど。崩壊寸前じゃなくて実際、崩壊してたわ」

 

同僚「あらら。よく無事に帰ってこれたね」

 

僕「最初の予定よりひと月、伸ばされたけどね 上級聖職者様が来てさらに「おかわり」要求してきたけど自分の所属の施設長に連絡して手を回してもらって脱出させてもらいました。」

 

同僚「うちの施設長、本当にいい人なんだよね。マジであの人の人格で保ってるようなものだわ。女の趣味は本当にサイテーだけど」

 

僕「それは言わないであげて...」

 

僕「小さな田舎町で、たっかい利用料払える老人たちを75人も常に充足しておかなければならない。並大抵のことではないとおもうけど営業やら入居相談員が優秀なんだねきっと。現場はメタメタだったけど。人足りないってレベルじゃねえっすわ。土曜日とか夜勤明けの人がそのまま午前の入浴介助に回って来てくれるんだけど、みんなぐったりしてた。そもそも入院やらで多少、減ってるといっても70人弱の要介護老人の夜勤、一晩2人でまわすんだもん。正気とは思えない」

 

同僚「どこもそんな感じだよね。聖(正)社員様たちがどうだか知らないけどパートの俺らは月に5〜6回、夜勤に入ってその手当がまとめて6〜7千円くらいなんだよね。出向中は夜勤は無かったんだよね?」

 

僕「無かった。俺はだいたい7:00〜19:30の流れの時間割がデフォだったけど、ひとによって10:00〜21:30、施設長さんは8:30〜21:30までやるのが標準なんだってさ」

 

同僚「うわぁ...」

 

僕「早番、日勤、遅番なんて時間帯分けられないから、とにかく出勤できる職員はずっっっと出ずっぱり!職員のみんながそれなりのクオリティと意欲を持ってるからなんとかなってたけど、みんなボロボロのクタクタだったよ。酷使され過ぎ。。」

 

同僚「それでもシステム上は別に問題はないことになってるんだよね?事務から清掃員までみんな一緒くたにして「減算基準てきにはなにも問題ないですよぉ〜」って。。」」

 

僕「恐ろしいというか悍ましい話だよね。一度職員さんでお偉いさんに、「どうにかしてもらえないともう無理です(人員足りなくて)」っつったらしいんだけど、かえってきた答えは、「もっともっと人件費を削減しなくてはならない。」だってさ」

 

同僚「我らの死堕亞教(狂)の上層部様は本当に聡明でいらっしゃる」

 

僕「ゴリゴリのブラック企業だからね。ブラックというか東証一部上場の漆黒。」

 

同僚「民間企業だからか、選別してる余裕が無いからか、日経新聞読んでパソコンでYouTube見てる爺様と、奇声あげてそこらへん徘徊してズボンもパンツも脱いでウンチしちゃう婆様を同じ空間に放り込んでるからね。みる方はとても大変。」

 

僕「金さえ払えればなんでもござれ!だからね。他のところで拒否されたり、出たり入ったりでいろんな施設たらい回しにされてたヒス婆さんも慈悲深く受け入れたんだってさ。ナースコールがアホみたいに頻回で「病院に入れろっー」だの、「ここから出せっー」だのえらい騒ぎだったわ」

 

僕「最初は携帯持ってて自分でなんでもないのに救急車呼んだり警察に電話したりするから取りあげられちゃったんだってサ。(保護者同意の元)」

 

同僚「特に珍しくもない」

 

僕「実際、家族も愛想尽かしてるから全然面会にも来ないんだけど、本人からすると「施設が家族に合わせないように私を拘束している」って脳内ファンタジーになっちゃってるからさ」

 

同僚「前頭側頭型?レビー型?」

 

僕「いや、ただの人格。。」

 

同僚「あっ(察し)」

 

僕「とにかくそんな状態。今回は、わりと切迫しているとこに行って来たけどこれが別に珍しいわけじゃなくて業界全体でこんな状態なのがデフォルトになってる。これは間違いなくやばい。なのにどうすることもできない。」

 

同僚「それなのにみんな、このことを知らないのか見て見ぬ振りをしてるのか誰もなにもしない。なんなら、このままの状況にしておいた方が都合のいい人たちも確かに存在するから尚更みたいな...」

 

僕「「警鐘を鳴らす」なんて偉そうなことを言うつもりはさらさらないけど上級国民の選民様たちも「国難」なんて言ってることなんだからもうちょっと自覚した方がいいと思うんだよね。」