一般的に"介護"が持たれているイメージ・印象とはどういったものだろうか❓🤔
社会の底辺..低賃金..ブラック労働..負け組..落ちこぼれ..意識高い系?..糞尿の始末..認知症..エトセトラエトセトラ..いともたやすく負のワードが並びまくるのだけれど、1番初めに浮かぶ単語は"虐待"ではなかろうか?
そりゃあ...これだけニュースやら新聞沙汰やらで『介護現場=虐待』の話題が溢れかえっていればそう思われるのも仕方がないとおもう😐
介護現場=職員による虐待が横行しているところ
世間からそう思われてもいたしかたがないと最前線にいる尻拭き奴隷(介護福祉士)の俺だっておもう。...だけれど、言い訳をしたいわけではないのだけれどそれ(虐待)に対して現場や業界が無頓着かと問われれば全然そんなことはない🤨。今回は現場で実際に行われている虐待対策がどれほどのものかということを伝えたい。
自分が担当を受け持っている婆様👵の1人にこんな人がいる(仮にAさんとする)。超高齢で右麻痺(※つまり言語障害がある)でふだん車椅子生活を送っているAさんはとにかく不穏で自傷行為が酷い。言っている意味がわかりづらいと思うが、座っている車椅子から自らダイブして転落転倒することを非常に好む傾向が強い。そうでなくてもアウアウアーアウアウアーと喚きながら酷く前のめりの姿勢になるので車椅子から落ちる。この車椅子から落ちるというのが一般人からしたら意味不明かもしれないけれど要介護認知症老人というものはそういう振る舞いをする。そして特に困るのがどこでも構わずに残った動く左腕を使って洋服を脱いでしまう(脱衣行為)。ベッド🛌で臥床(※がしょう=横になっている状態。介護や医療の現場ではわざわざこういう言い方をする)しているときには着用しているオムツを外してしまう。
...ここで考えてみて欲しいのだけれど、排泄..つまり、うんこしょんべん💩をオムツを着用してしている人がそれをわざとはずしてしまったらどうなるか...→つまりうんこしょんべん塗れになるのだ。そうならない為にこっち側(介護職側)は細心の注意を待ってオムツを着用し排泄介助を行い安全衛生管理に勤めている。だけれどそれをやられている本人がわざわざ自分から脱衣しておむつを外して自分のうんこ💩を弄くり回して糞まみれになってくださる。この『うんこ弄り』のことを専門用語で『弄便行為(ろうべんこうい)』と呼ぶ。惚けた年寄りがうんこで遊びだすというのはこの事だ。中には『俺がボケてうんこで遊びだしたら殺してくれ』なんていう人らもいるけれど日本ではそれは許されていないので無理だ。この弄便行為=うんこ遊び💩をやられるとどうなるか?..彼女ら彼らは『認知症』なのでうんこ💩がなにかがわからない。脱衣してオムツをはずすと"その後にどうなるか"もわからない🤦。弄ってうんこまみれになった手で周囲をベタベタ触るものだから『ウンコ汚染💩』は広がっていく。中にはうんこを顔面に塗りたくったり、舐めたり食べたりする人もいる(Aさんもこのタイプ)。これの後始末の大変さというのは実際に体験したことがある人間にしか分からないと思う。クソまみれになった依頼を着替えさせて、身体中に付着したうんこを綺麗にしてオムツを外して垂れ流された糞尿でぐちゃぐちゃになっているベッドと寝具を片付ける。とんでもない手間と時間がかかるのだ。
ここで補足したいのが尻拭き奴隷(介護職)の働いている環境。圧倒的に人手不足の中で1人がこの作業にあたってしまうとその間に、他の数十人の潜在的に同じことをやる危険性がある人ら👴👵に目が行き届かなくなる。
こっちにかかずらあっているあいだに別の人が転倒したら?
徘徊してどこかに行ってしまったら?
そこらへんのものを口に入れて窒息でもしたら?
その間のコール対応は?
センサー対応は?
夜勤中にコレをやられてしまうと本当に死にたくなる。そしてこうなることを予見し防止できなかったことに対する糾弾と嘲笑を他の職員から受けることになる。シンプルに罵倒される。『お前がそれをやっている間のこっちの負担が増えるじゃないかふざけるな😡』となる。全員とは言わないけれど介護職員という人種は大抵そういう冷淡で威圧的で攻撃的で陰湿で意地悪な奴らばかりだ。
ではこの『うんこ弄り』を防止するためにはどうすればいいのか?すべてが禁止されている介護現場ではこの対応は非常に難しいのだがあれこれめんどくせー手順を踏んで導きだされた苦肉の策が腹巻きの着用だった。ご家族様(笑)にご用意していただいた腹巻きを着用することによってオムツを外しづらくする。そういう方策をとることになった。当然、ケアプランにいついつからこれこれこういった理由で腹巻きを着用することにしたと記載される。これに効果があったかどうかと言われれば..微妙..週に5回脱衣弄便していたのが4回になりました。..この程度だ。この『腹巻き作戦』をやって数ヶ月経つんだけれど..あるとき上司に呼び出されて腹巻きの着用が虐待にあたる可能性があるので着用しだしてからの数ヶ月分のケア記録をすべて書き換えろとのお達しがあった。どういうことか整理すると....
脱衣弄便行為の防止/予防の為に腹巻きを着用する
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つまり『脱衣』や『弄便』という行為を抑制している
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この『行為の抑制』というのが現代介護においては"行動の抑制"、抑制=身体拘束と見なされ虐待行為である可能性があると判断された
と、こうなる。
うわああああああああああああああああああっっ
と叫びたくなる。うんこ弄りを防止してうんこまみれになることを防ぐことは虐待と看做される。だけれど『それについての対応』をしなかった場合を考えるとそれもまた『放置・放任』と見なされ虐待だと判断される。だとすればどうすればいいのか?24時間付きっきりでいて弄りそうになったら止めるこれしかないのだ、いや..この止めるという行為がまた『虐待』とみなされる可能性もある。自由に脱衣、うんこ弄りをさせておいてその後始末は我ら尻拭き奴隷(介護職)が延々と脳死でやれとこうなる。言い方が悪いかもしれないが今の介護現場の虐待の定義は虐待と思われればなんでも虐待。だ。女性がセクハラだと思えばなんでもセクハラになるのと似たようなものかもしれない。話が逸(そ)れている気がしないでもないが、腹巻き一つを着させるだけでこれほど面倒臭いことになる。こんなことじゃなくてもっと考えたりやるべきことは他にあるだろうと俺なんかはおもってしまうのだけれど、介護現場の虐待対策の一例として、知ってくれる人が1人でも増えてくれれば幸いです。
......一度に20〜30人相手の対応をしていて『少し待ってくださいね』と言っただけで、スピーチロック=虐待と見なされるんだからもう虐待がゲシュタルト崩壊していて意味がわからなくなっている。
fin.