孤高の底辺。うんこ拭き(介護福祉士)おじさんの戯言ブログ💩:®️

“奴隷(介護職)”をクビになって、“社畜(葬祭屋)”になってまた介護職に復職したおっさんの随筆集✍️

死に方の決め方📑👀。

 宴会と同じように人生からも 飲み過ぎもせず  喉が渇きもしないうちに 立ち去ることが1番いい byアリストテレス

 もう何度も何度も、ブログに載っけてきたけれど、うちの施設は、老人ホームとは思えないほどあらゆる面で"重い"人たちが多くて👴👵、ほぼ毎月、1人か、2人くらいは"虹の橋🌈👼"を渡る。殆どの場合、"病院で治療する🏥"って選択肢が取られることが無い。人間は死ぬ時ですら、煩わしい手続きがあって、その手順を踏まずに死ぬと非常に面倒くさいことになる📑✍️😑。

 いま、手元にその"死に方の手配書📑"があって、『介護の現場のリアルを遍く伝える』がコンセプト(笑)のこのブログには、いい資料なので、(諸々を調整した上で)掲載しようとおもっていたんだけれど...📑👀、どうにもうまく出来なかったので、手打ちでコピペすることにしようそうしよう🙄

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その①(最終確認的なの📑✍️)

◯◯様

お看取りです。

令和4年2月12日付、看取り同意書あり。

令和2年6月4日付、『施設での緊急時に対する意向確認書』には、救急搬送、受診、の希望ありと記載があり。

 

令和4年8月8日、◯◯看護より⬜︎⬜︎先生(主治医)へ状態を報告、「家族が了解していれば、お看取り、呼吸停止で連絡をいれてくれたらよい。」とのこと。◯◯看護より長女に確認し、救急搬送や受信の希望なく、お看取りで良いとのことです。

 

令和4年8月11日、長女に確認、葬儀は自宅近くの△△ホールを希望、浴衣は探しておくとのこと。もし間に合わなければ、看護の棚に紙袋で浴衣が準備してあるとのこと。

 

令和4年8月11日、介護員会議にて、いつまで夜間の吸引をするかという話になった。◯◯看護より、深夜にオンコールで吸引対応するより、21時に一旦吸引をしに来た方が、深夜帯の吸引の心配はいらなくなるので、その対応を継続したいとのこと。

◯◯さんの誕生日の8月◯日まで21時の吸引を◯◯看護に対応してもらうことにした。

夜間の吸引をするかしないかを長女に判断してもらうことは、本日の会議ではひとまず行わないことにした

 

説明:『いつまで夜間の吸引をするのか』というのは、痰(たん)の吸引のこと。うちの施設は、夜間は看護師が不在なので、なにかあった場合(入居者の体調悪化、事故、急変など)は夜勤の介護職が、その晩の担当の看護師に電話連絡をし、指示を仰ぎ対応する仕組みになっている(=オンコール📞)。一部の老人は自分のよだれ🤤や痰を吐き出す、ということが出来ず、なにもしなくても、これを喉に詰まらせて、勝手に死ぬ場合がある。それが原因で誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)になったり..半死半生なら尚更..🙄

 この「痰の吸引🪠」は、"医療行為"の範疇なので、介護職は法的に、やってはいけないことになっている。(※数年前の改正で介護福祉士の資格試験の中に実技が組み込まれたのだけれど)なので、窒息を防ぐために毎晩、看護師さんが時間外(pm.21:00)に出てきて痰吸引をする仕組みになっていた。

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その②(何年か毎に更新するやつ📑✍️)

『看取り看護、介護についての同意書』

 私は、◯◯◯◯(対象の入居者)の看取り看護・介護について、⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎(うちの施設名)の看取り看護/介護の方針に基づく対応の説明と医師の説明を受け、私どもの意向に沿ったものであり、下記の内容に同意します。

 

          記

1.医療機関の対応は、令和4年2月12日をもって、本人の苦痛を伴う処置は行いません。また危篤状態に至った場合も病院に搬送せず、しかも⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎(施設名)にて看取りします。

 

2.身体的介護は、安心できる声かけを行い、身近に人が感じられらように、◯◯◯◯様(対象の入居者)の尊厳を守る援助をいたします。

 

3.食事は出来る限り経口接種に努めます。

 

4.主治医の指示を仰ぎながら苦痛や痛みを和らげる方法をとり、⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎(施設名)内で、出来る限りの看取り看護/介護を行います。

 

5.ご家族の希望に沿った対応を心がけます。

 

6.ただし、ご本人、ご家族の意向に変化があった場合は、その意向に従い、援助をさせていただきます。

                   以上

説明:この同意書はキーパーソンの長女に署名してもらったもの。事前に確認が取れていれば、そんなに面倒なことにはならないけれど、親族が遠方に住んでいる場合、よほどの重要人物で電話を取ることも出来ないほど、お忙しいご家族様の場合、連絡が取れなくて困ることがあるんだそうな。施設に入居した段階で、この"死に方"については確認をとられるのが一般的(その③)。

 ひと昔前は、「たいていの日本人は病院で死ぬのが当たり前」だったけれど、昨今の情勢では、患者を死ぬまで置いておいてくれる病院なんて殆ど無い様子。もともと介護施設に入居していた人が急変しても、病院が救急搬送を受け入れるのに嫌な顔をするし(コロナのせいもあるけれど)、施設側としても、施設で死んでくれれば"看取り加算"の対象になる。つまり金になる💰🤑ので喜ばしいことのようだ。

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その③(最初に書くやつ📑✍️)

『施設での緊急時に対する意向確認書』

施設入居にあたり施設での対応をご確認させていただきます。

☆急変による心肺停止だった場合

(◯)心臓マッサージ、AED使用しながら、救急搬送を希望します。

()救急搬送を希望しません。

 

☆体調不良が改善されない場合

(◯)精査を目的にし、受診を希望します。

()施設でできる範囲(内服:点滴)を希望します。

 

☆急な意識レベル低下、前日と明らかに状態が違った場合

(◯)救急搬送を希望します。

()治療は希望しません。

 

 但し上記意向の希望は随時変更可能ですので、変更が生じた場合は速やかにスタッフまで連絡してください。

 いかなる状況に対しても、当施設は最善の対応を心がけ、入居者様が快適に安楽に過ごされますよう配慮いたします。

 

令和2年6月4日

入居者様氏名 ◯◯◯◯    印鑑

代表者様 ◯◯◯◯   (族柄 長女)  印鑑

 

⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎(施設名)

施設長 △△△△     印鑑

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 つまり、死ぬ前に、死ぬことの許可をいろんなところで、とっておかないといけないということ。ちょっと前までは、介護現場は『死の2歩手前』の領域だった👼。『死の1歩手前』の領分は、"医療"の世界で、病院やらなんやらだ。本当にここ数年の話だけれど、それがかなり曖昧になってきたなあという感覚がある。俺がうんこ拭き💩(介護職)になった10年前はとにかく死にそうな年寄りは、さっさと病院におくれ🏥🚑!だったけれど、今じゃ『施設で死ぬ』割合が高くなってきた👀。..その後の『死の1歩先』の領域は、我が愛し崇敬する"ヴァルハラの女神様😍"の腕に抱かれることになる。羨ましい🥺✨✨笑

 施設に放り込んだ後は知らん顔👴👵🙄!の親族だって決して少なくない。当事者にしろ、"周辺"の側にしろ、前もって考えておいた方が、いいかもしれないですね

 

fin.