孤高の底辺。うんこ拭き(介護福祉士)おじさんの戯言ブログ💩:®️

“奴隷(介護職)”をクビになって、“社畜(葬祭屋)”になってまた介護職に復職したおっさんの随筆集✍️

しあわせの後ろ姿👀

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 介護施設にはたまに、夫婦揃って入居している爺婆👴👵がいる。施設によっては、そういう人たち専用の、ちょっと広めの居室が用意されていたり、そうでない場合は大抵、隣同士の部屋になるようにして並んで暮らしている。

 お互いに認知症や、要介護状態で、世間で言うところの"老老介護"状態だった人たちが、まとめて放り込まれるパターンが多いみたいだ🗑。....老老だの、認認だの、最近じゃ、コロナ陽性者(職員)がコロナ陽性者(要介護者)を介護する"陽陽介護"だの..マスゴ..マスコミの連中って本当に新しい言葉作るの上手いな🤔w

  俺様も、数多のそーゆー人たちのお尻を拭いてきたわけなのだけれど、大抵の場合、どっちかがどっちかの世話を焼いているパターンが多い。当たり前だけれど、要介護状態や認知面が一定ということは無いからだ。

 経験則だけれど、旦那さん👴の方が、重度の認知症の奥さん👵の世話を焼いているパターンをたくさん見てきた👀

 どんなに安い施設だとしても、夫婦揃って、介護施設に入居すれば、月ごとの費用は20万はくだらないだろうから、まあまあお金はある人たちなんだろう💰💸💸。

 自分も要介護状態で、認知症もある爺さんが、自分よりもっと重い認知症の婆さんの世話を焼いているわけだから、とんでもなく怒鳴り散らかしていたり、手が出ることも多い👊👊🙄。そーゆーことは俺ら(うんこ拭き💩)がやりますから大丈夫ですよ!というんだけれど、どうにも"譲れないなにか"があるみたいで、頑なに拒否する人が多い👀。今でも、記憶に強く残っているのは、ガチのお嬢様育ちだった大ボケの婆さん(神戸の呉服屋さんの一族👘)と、その婆さんの家に養子に入った爺さんだ。そういう夫婦で入居してる人の場合、片方をどう介助するかについてを、もう片方から許可を取らなきゃいけなかったりするから、けっこう面倒くさい😑(奥様は今日は体調が悪いから、入浴はやめておきますね🛀🙅(ナースの指示)→旦那様『いや!ダメだ!入れろ!』みたいな..)

 そんでもって、"奥様"の婆さんの方が大抵先に死ぬ👼。この国の平均寿命は、雄♂よりも雌♀の方が長いはずなんだけれど、夫婦で入居している人らにかぎって、奥さんの方が先に死ぬ🤔。不思議。

 今じゃ、3組に1組の夫婦が離婚する世の中で、時代や世代の価値観もあるのだろうけれど、50年も60年も連れ添った相手を無くすのはどんな気持ちなんだろう👫🤔❓

 片割れを無くした爺さん婆さんで、大袈裟に取り乱したり、悲しんだりしている様子はあまり見ない。『静かに受け入れている』場合が多い気がする。..."人でなし"の俺にはそういう機微みたいなものが、よくわからないせいかもしれないけれど。グリーフケア?なんて上等なことも出来ないし🙄

 だけど、時間が経ってから、ぽつりぽつりと、"思い出話"みたいなのをしてくれることがある。そういうのを"けーちょー(傾聴)"するのは大切なことなのかもしれない👂👀。

 俺が心底大嫌いな、この世のありとあらゆる宗教によると、"この世"よりも"あの世"のほうがよっぽど良いところらしい。"虹の橋🌈"とやらを渡った向こう側で待っていたりするんだろうか❓

 

fin.