孤高の底辺。うんこ拭き(介護福祉士)おじさんの戯言ブログ💩:®️

“奴隷(介護職)”をクビになって、“社畜(葬祭屋)”になってまた介護職に復職したおっさんの随筆集✍️

入居から墓場まで

「認定調査の結果、◯◯さんの要介護度が下がってしまいました😔」by事務の人

 

 新しい職場も10日も経てば全体がわかるわけではないけれども自分が任された受持ちのフロアのことくらいは分かるようになってくる。1日の流れ、入居者のADLや認知度、職員の性格エトセトラエトセトラ...パートのおばちゃんっぽい人が教えてくれたのだけど「うちのキャッチフレーズは「入居から墓場まで」なんだよ」とのこと。なるほど‼︎看取りどころかその後の葬式から入る墓穴まで全部グループ内で提供する至れる尽せりぶり。

なかなか言い得て妙だ笑笑

 入居している人たちの介護度の平均は3以上はあって、4,5の人も大勢いる😓みる(介護る)側としては相当キツい。逆に動けて歩ける人たちは認知度がⅱaとかbとか💫💫

 

...つまるところ超超少子高齢社会というのは言ってしまえば「国民全員強制参加の命と人生をかけたババ抜き大会👵👴」のことで文字通り「ババ」を押しつけられた人が「詰む」仕組みになっている。だから親族間で血で血を洗う骨肉の親の介護押し付け戦争からの遺産争奪戦がけっこうそこら辺で頻繁に勃発している。自分には関係ないと思っている人たちにも介護と認知症は自然災害なので本当に突然降りかかってくる。だけどそうなると国が滅びかねないので、そこで出来上がったのが西暦2000年に施行された介護保険なのである。ノストラダムスが予言した1999年7の月にくるはずだった「恐怖の大王」の正体はこれのことだと俺の中で話題になっている。それまで「家庭内」で行われていた介護を「社会化」することでそれ専門の施設と専門家が整備されることになった。こうして誕生したのが我々うんこ拭き(介護職)なわけでその我らが「入居から墓場まで」要介護の痴呆老人の面倒をみるのはまことに筋の通った話しなのである。それがなんでこんなにもうまくいってないかといえばシンプルにうんこ拭きを誰もやりたくないからで現状とこれからの必要人員に対してたったの55万人働き手が足りなくて人員補充を海外に頼ろうしている有様だからである。そんなだから誰でもウェルカム🤗状態で、背に腹は変えられないシングルマザーや他に行けるところがない独身のおっさんたち、知的障害というかお前が介護される側じゃないの?な人たちに介護という行いをやたら神格化した目の色がオカシイ狂信者達、俺のような堕ちるところまで堕ちた奴が集まってくる。そんで国策で格安で使い潰される。本当だったら本物の聖人かスーパーマンがやるべき職種なはずなんだけれどもそんな人滅多にいない...というのはもう何度も繰り返して話してきました。なんだけれどこの新しい職場はわりとみんないい人(ふつうな人)ばかりでやりやすい気がしなくもない全員じゃないけど...

 

 そんななかに一つの階層のフロアの決まった時間帯(平日/月〜金の9:00〜15:00)にしか勤務しないおばさんがいました。いわばそのフロアのボス。新人は基本的に日勤→早番→遅番→夜勤の順に業務を覚えていくのが常なので入りたての僕さんは勤務のほとんどがそのおばさんと同じ時間帯、同じフロアの担当になります。最初に教育係の主任から「あの人はあーゆう人だから気にしないでね」と言われていました。

 うんこ拭き暦7年、1,000人近い痴呆達と数百人のあらゆる職種の職員をみて闘ってきた僕さんはだいたい目つき顔つきでそいつがどーゆータイプかが分かります(傲慢甚だしいけれどね)そのおばさんは一目で「あっ(察し)👀」な人でした。よくいるご利用者様ご利用者様を前面に押し出してやたら上から目線かつ威圧的で口が悪くそのくせ自分は動かないタイプ。このタイプの絶対の習性の一つが陰湿で悪口陰口がパナいという点。つまりごく普通の介護のおばさんです。初日から合わないことこの上なくてストレスが凄いんです。つらたん😓

 

 排泄介助(オムツ交換やトイレ誘導🚽)の時間になると職員みんなで手分けして各居室を回ります👴👵💩いつもだいたい決まった手順と順番で行うものなのだけれどある時、そのおばさんから「僕さん、あたしがそっちやるからあなたはそっちやって」と言われました。全国のうんこ拭きの紳士淑女💃🕺のみんなからすれば、もーこの時点で「察し」なんだけれど案の定、そのおばさんに押しつけられた居室のドアを開けると🚪...

 

大々的に便失禁して弄便して手の届く範囲と全身(顔面含む)にうんこ💩を塗りたくっている寝たきりのお婆さんがいました💩👵💩。

 

うん。

わかってたけどね。ドア開ける前から臭ってたから💩。弄便(ろうべん)というのは読んで字の如く「便💩(べん)を弄(いじ)る行為」。現場では俗に「便弄り、うんこ遊び💩」なんて言い方もします。認知症も重度になってくると、衛生観念なんて素粒子レベルで崩壊してしまうのでこういうことがよく起こります。うんこを弄ってそこらへんに塗ったくってあまつさえ舐める👅。食べる😋。当然ご入居者様にはなんの罪もなくてこの状況を見越して対処出来なかった介護職がすべて悪いのです。ただ後片付けが本当に大変。なにが困るってこの施設には清拭タオル(うんこ拭きタオル)が無い‼︎とりあえず本人持ちのタオルで指先や爪の間にこびりついているうんこ💩を綺麗にしてうんこ塗れの服を脱がして着替えさせてシーツと布団を交換して...1人がかかりきりでこれやっちゃうと他の業務が全部出来なくなるから全体に迷惑かかるし小言を言われる😣うんこ塗れの神様(👵)はフロアに避難させる。そうすると事前に臭いで気付いてこの始末を俺に押しつけたおばさんから「手がまだ汚い!ちゃんときれいにしてよ!」と文句が飛んでくる。こんな時こそアングリーマネジメントだね🤗💢💢💢‼︎うんこ塗れ💩の衣服はそのままでは洗濯できないので手洗いしなければいけない。なかなか精神的に堪えるのだけど黙って洗う。今日の僕さんはうんこ拭き改め糞洗いだね🤗うふふ

 

とこんな感じがどこにでもある介護施設の日常です。次回は介護現場でのコロコロコロナちゃんとの死闘の様子を実況しようと思います😷🦠

 

※この回のなかだけで「うんこ💩とそれに類する」単語が19回登場しています。うんこ。これで20回。

 

fin.