孤高の底辺。うんこ拭き(介護福祉士)おじさんの戯言ブログ💩:®️

“奴隷(介護職)”をクビになって、“社畜(葬祭屋)”になってまた介護職に復職したおっさんの随筆集✍️

なにもかも辞めた爺さん👴

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 うちの施設は満床(全部の居室に入居者がいる状態)で49人。なんでこんなに中途半端かというと、本当は50部屋あるんだけれど、1部屋は、昨今の流行り通りに"なにかしらの感染が発生した時用の隔離部屋"として空けてあり、普段は面談室みたいな感じで使っている。

 現在の状況は2部屋空いていて、埋まっている他の部屋も"看取り"が3人。まー近いうちに召される😇だろうから、次から次へと新しい"神様👴👵"が入ってくるはずなわけだ。介護施設の経営は満床が命で、最高の商売で最低の職業のうんこ拭き業としては火急の問題である。しかも、100歳越えが9人もいるんだから、日本って本当に恐ろしい国だよね🇯🇵😨とか思わなくもないのです。....ただただ介護される為だけに生き永らえている老人たち..それってどーなんだろう❓🤔

 ..そんな中、ついこの間まで、ほとんど手のかかることなく元気に歩き回っていたある爺さんがいた👴🚶‍♂️。仮称Aさんとする。

 なんで介護施設に入居しているのか不思議なくらいに元気で、身の回りのこともほとんど自分で出来る"エリート入居者"だった。そんなAさんが、日課の朝5時くらいからの歩き回り(徘徊?)の最中にすっ転んでしまった😱。

 普段は自由に行動していて、見守りでもなんでもないのに転倒....😓当然、その時間帯の、管轄の、夜勤の職員が事故報告書を作って提出。どうすっ転んだかはわからないんだけれど、とにかく腰が痛い腰が痛いと喚き散らすようになってしまった。ベッドから起き上がることも出来ない、立ち上がることも歩くことも無理、ご飯も自分じゃ食べられないから食べさせろ🥄!自分でトイレに行っていたのにそれも無理だからおむつにして交換しろ‼︎とこうなってしまった🙄。すぐに病院🏥に連れて行けばよかったものを、家族からの指示で『コロナが怖いから病院は怖いから、施設で様子を見てください』とのこと😓💫💫

 なんでもかんでも出来ない出来ないになってしまって、2週間くらいしてから(※その間に往診の医者に診てもらっている👨‍⚕️)、家族が無視するので、施設の看護師のおばちゃんが病院に付き添って連れて行った🏥🚐💨。結果は...

 どこもなんともない。健康な良い骨をしている。なんで来たのか😡❓と散々、医者に怒られたらしい(看護師が)🤔。

 話しが逸れるけれど、ここ数年で、主にコロナのせいなんだろうけれど、病院は本当に、介護施設から病院に行く、要介護老人に冷酷になった。より高度で専門的かつ重大なことをしている(らしい)、医療者様や病院様は。優先順位が低くて、手のかかる要介護老人や、三下の介護施設からの要請は平気で断ってよくなったからだ🙄

 ....正直、はじめから不自然だった。往診の医者が来た時には、『なんともありません。元気です』と言って歩き回ってみせる🚶‍♂️。俺が呼ばれて、『うんこしたい💩』と言われた時も、ベッドの横、3メートル先にあるトイレ🚽に、『手を貸すからトイレでしましょう』と言ったらふつうに歩けた。女性職員が介助に当たった時だけ、俺は骨折しているんだ!痛くて痛くて、アレもこれも何も出来ない!飯を食わせろ‼️と、醜い雛鳥のように口を開けて食事介助をさせる。

 たとえ、本当に骨折していたとしても(医者の診断ではしていないけれど)、もうとっくに治るくらいの期間が経っても「痛い痛い」が止まらない🙄。

 このままでは、どんどんどんどん衰える一方だから、だったらリハビリで歩行訓練をしたらどうか❓という話になっても、『痛くて無理!』の一点張り😓。カンファレンスで何度も話しあっても、『なんかもう、そーゆうプレイとして楽しんでるんじゃないの❓』という結論に。本人に痛い❗️出来ない‼️と言われてしまえば、尻拭き奴隷のコッチとしては、言われるがままに"介護"するしかない😓。悪くないところは治しようがないんだから仕方がない。

 と、"介護されることを満喫している"この爺さん。自分で動くこと、日常生活動作をいっさいやることをやめたこの人は、この先、どんどんどんどん衰えていくことだろう。『Aさんは、骨を骨折したんじゃなくて、心を骨折したんだよ。もう治らないね。』と、施設長がなんか上手いこと言っていた🙄

........こうゆう人ってどうすればいいんだろう🤔❓❓

 

fin.