孤高の底辺。うんこ拭き(介護福祉士)おじさんの戯言ブログ💩:®️

“奴隷(介護職)”をクビになって、“社畜(葬祭屋)”になってまた介護職に復職したおっさんの随筆集✍️

『突撃』〜老老介護の新しいカタチ👴👵🚐〜

 夜勤明けの朝食介助時👩‍🦼🥄、猛烈な疲労と吐き気を堪えながら、なんの意味があるんだか全く不明な、持てる力のすべてを振り絞り全身全霊で介助を拒絶する要介護5の寝たきり老人たちの口に無理矢理にヘドロ状のナニカをスプーンで捻り込む作業をしている時、つけっぱなしのフロアのテレビから大変興味深い報道が流れてきた📺👀

介護施設送迎車の死亡事故 容疑者の雇用関係書類 7歳若い日付 | NHK | 事故

【😱】介護送迎車暴走で3人死傷、運転手の75歳の男が履歴書や免許証の生年月日を7年若く偽造か、さいたま市の介護施設:哲学ニュースnwk

 昨今の介護業界の求人倍率は2023年6月の時点で3.73倍(厚労省の公表による)。これは日本の他の全職業の平均値1.12倍を余裕を持って3倍以上上回る圧倒的な数字だ。推しも推されぬ人手不足の帝王。永久不滅の人の寄りつかない職業No.1!我らが尻拭き奴隷業界(介護業界)にこのドライバーの老紳士は年齢を7歳も誤魔化してまで入職してきてくれたのだ!

....余談だが、この超超超超人手不足業界の介護で2回も面接に落ちた奴がいる...そう!俺やで👍。だから今、特養で働く羽目になっている。...話が逸れたがこのドライバーの老紳士は、あまりにも誰も寄りつかない地獄の介護業界に、年齢を偽ってまで、、きっと抑えきれないアツイ想いを胸に、自分も後期高齢者(75歳)なのにも関わらず、より高齢の要介護者たちに奉仕したい!やり甲斐を感じながらご利用者様たちの笑顔と"ありがとう"の為に働きたい!と考えて介護職(送迎ドライバー)を志したはずで、けっして職にあぶれた行き場の無い高齢者が、背に腹は変えられずにお世辞にも高給とは言えないであろう職種に縋(すが)りついたわけではけっして無いだろう。

 雇用していた施設側だって、これだけ高齢ドライバーの起こす自動車事故が社会問題になっているのに、ただでさえリスクが大きな要介護老人の送迎に当たらせるドライバーの、経歴や職能(この場合は運転技術)をまともに確認もせずに人手不足だから安く使えるしいっか!みたいな感じで雇用したわけでは、間違いなくないであろう。

 介護界隈の中で"送迎🚐"が必要な業務形態は、真っ先に思い浮かぶのはデイサービス。他にもグループホームやサ高住のデイケアや、うちみたいな施設(特養)でのショートステイ利用での送迎..などなど幾らでもおもい当たる🧐。きっとこの紳士も頑張って初任者研修くらいの資格は取得して勤めていたのだろう👀..あれはあれで面倒臭いし大変なんだよな..あまりにも熱い想いと高いプロ意識のせいで、『自宅から施設までの送迎🏠🚐💨?バカ言っちゃいけねえ!俺の仕事は崇敬する要介護高齢者様たちを"天国"まで送り届けることだぜっ!高みを目指そうぜ!!』となってしまったに違いない。運転していたのが日産車だった場合、"殺っちゃえ日産!"を体現したことになる。送迎車より霊柩車のドライバーの方が向いていたかもしれない。

 これからも"この手"の事故はどんどん増えていくだろう。自分にとっては"明日は我が身"だから恐ろしくて仕方がない😨。

 もしも、“突撃”した先が園児や小学生の群れだったらもっと大騒ぎになっていただろうけれど、卒寿間近の老人2人だったから...取り立てて話題にもならなかったみたい。

 さてさて..もうすぐ『敬老の日』がやって来る👴👵🏭👼

 

fin.